ジョージ・ベネット「自分がどのような走りができるかすごく楽しみだよ」

ツールは目標とするものが違う選手によっては全く違うレースに映る。ジョージ・ベネット（チーム ロットNL・ユンボ）にとっても、ツール序盤と今とでは全く見え方が変わってきている。

ベネットは水曜日の第11ステージ後、チームバスに乗りながらこう語った。「正直とても不思議だよ。最初はツールを“ステージハンター”として参加しているつもりだったし、その為か本ツールは自分にとってつまらなかった。そんな状況だったのに、今は全てが変わったよ。今は総合優勝を狙う身として、ツールを捉えているからね。ツールの目標が変わったことによって、未だこんなにも頑張らねばならい日程が残っているのかと思う様になったこともあったけどね。ツールというのは、それをどう自分が捉えるかによって、本当に見え方・楽しみ方が変わるね」

またこの展開をどの程度予想していたかと問われると、「この様な展開を予想したかって？全くしていなかった。トップから30分遅れ位に位置していると予想していたよ。そのため、どこかコース周辺の床屋で髪の毛を切ったり、コーヒーを飲んだりして、まったりしていると思っていたよ」

現在総合リーダーのクリス・フルーム（チームスカイ）から3分53秒差の10位につけるベネットにとって、本ツールは凄い変わり様を見せている。初日にクラッシュを経験したりと、ツール序盤のレースを見る限り彼自身も、彼に対する周囲の期待も、低かった。それが今となっては総合リーダー争いに位置するのだから、彼のみならずその周りも大いに驚いている。

ベネットは最初全く期待していなかった・期待されていなかったに関わらず、ツール中盤でこの位置に残れていることを受け、今後待ち受けるステージにおいて、最後まで総合優勝を狙っていきたいと力強く最後語った。

「僕はとても好奇心が強いんだ。次の第12、第13ステージで、自分がどのような走りができるかすごく楽しみだよ。皆も楽しみにしながら、（今後のステージを）見ててくれ」

翻訳協力者：坂田裕希/家徳悠介

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