アルベルト・コンタドール「僕が諦めると思っている人は、僕を理解していない」

34歳のアルベルト・コンタドール（トレック・セガフレード）は、本ツールで総合優勝する事を目標に乗り込んだ。但し、本ツールでは4つのクラッシュ等の理由から、未だ輝けずにいる。総合順位も彼としては低い、5分15秒遅れの12位に現在つけている。

コンタドールは第9ステージで2度クラッシュを経験し、また第11ステージでも2度クラッシュを経験した。だが、コンタドールは不屈の精神を見せており、未だツールを諦めていなかった。

「僕は一度も”Bad Luck”というものを信じたことがないが、本ツールは僕を限界に追い込んでいる。特に精神的にね。ただ僕がこうなったから （クラッシュを多く経験したから）、もう本ツールを僕が諦めると思っている人は、僕を理解していないね。今は他の目標（次のレース等）を考えるのではなく、これまで以上に強く本ツールに対し”決意“をもって、残りのステージに臨みたいと考えている」

また、アルベルト・コンタドールは過去7度グランツール総合優勝経験があり、ツールでも2度の総合優勝経験を誇る自転車界のレジェンドでもあるが、（体力的に今後もう総合優勝を狙える選手でないと本人が判断したら）自転車競技から引退するのではとの話題が、にわかに囁かれている。

チームディレクターは、「彼は先ず本ツールを全力で走り終えてから、その後の将来について考えたいと言っている。私は彼に対してなんの助言も与えていない。もし彼が続けたいなら続けるべきだし、彼がレースを未だ楽しんでおり、未だ結果を出せると思うなら、彼は続けると思う。逆にもし彼が僕に対して、もう自転車競技はやりたくない、これは僕にとってストレスフルだという様になったら、それはそれでよいと思う。彼はもう誰にも、何も証明する必要ない」と彼の将来について語った一方、以下のコメントも残した。

「ツールは彼の人生にとっても多くをもたらし、それが彼をモチベートしている。彼は今、そんなツールに対して、何か恩返しをしたいんだよ。もしその恩返しがステージ優勝という形なら最高だね。彼は今それ（ツールへの恩返し）をモチベーションに、ツールに挑み続けている」

本ツール後の引退も囁かれる自転車界のレジェンドであるアルベルト・コンタドールの、今後の活躍から目が離せない。

翻訳協力者：坂田裕希/家徳悠介

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