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サイクル ロードレース コラム 2017年7月14日

【ツール・ド・フランス2017 第12ステージ結果速報】バルデがラスト200mの激坂制し勝利!フルームは22秒遅れマイヨ・ジョーヌはアルへ

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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写真:区間優勝を飾ったバルデ

ピレネー初日、ポーを出発して超級を含む6つの山岳ポイントを越え214.5km先のペラギュードを目指す忍耐の長距離山岳ステージ。アクチュアルスタートすると久しぶりにアタック合戦が見られた。16kmほど進んだところで飛び出したマイケル・マシューズ(チームサンウェブ)ら8選手にマイヨ・ヴェール着用のマルセル・キッテル(クイックステップフロアーズ)含む4選手がジョイント、12選手での先頭グループが形成された。

最初の1時間の平均時速は48.5km/h、先頭グループとの最大タイム差は6分20秒で終始チーム スカイがコントロール。4級山岳と最初の2級山岳ポイントはトーマス・デヘント(ロット・ソウダル)が先頭通過、中間スプリントポイントはマシューズ、キッテルの順で通過した。1級マンテ峠に入るとキッテルは先頭グループから離脱し、メイン集団ではユルゲン・ルーランツ(ロット・ソウダル)がついていけなくなった。マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュをワレン・バルギル(チームサンウェブ)にキープさせたいマシューズは1級山岳を先頭通過でチームをサポート、10kmを駆け下り平坦路で後続と合流した。

超級ポール・ド・バレスに入りシュテファン・キュンク(ビーエムシー レーシングチーム)がスピードアップをはかると先頭グループは6選手にまで絞られた。ラスト33kmで先頭グループからスティーブン・カミングス(DDD)が抜け出し単独で山頂を目指す。メイン集団ではバルギルやアルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード)が仕掛けるもペーシングで牽引中のミカル・クヴィアトコウスキー(チーム スカイ)に吸収された。カミングスが先頭で超級山岳ポイントを通過、1分半あとに19選手にまで人数を減らしたマイヨジョーヌグループが追いかける。

16kmの長い下りでシリル・ゴチエ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)が落車し、ミケル・ニエベ、クリス・フルーム(共にチーム スカイ)とファビオ・アル(アスタナ プロチーム)が冷や汗をかいたが大事には至らなかった。1級コル・ド・ペイルスルドを登り始めるとマイヨジョーヌグループからピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)、ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)、バルギルらが遅れ始めた。

11選手のマイヨジョーヌグループはミケル・ランダ、ニエベのアシスト2選手がフルームを牽引しゴールを目指す。ラスト8.6km、山頂まで3.6kmの地点でこの日敢闘賞を獲得したカミングスを追い抜く。ラスト5.3km、山頂手前300mでアルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード)が遅れ、1級山岳ポイントは牽引し続けているニエベがそのまま先頭通過、時速85km/hで下り最後の2級ペイラギュードの登りへ。

ラスト2kmでニエベが離脱、ランダを先頭に急勾配を登り続ける。フラムルージュを越え、残り800mでジョージ・ベネット(ロット・ソウダル)がアタック、ランダがペーシングで追いつき、残り距離350mでファビオ・アル(アスタナ プロチーム)がアタックするとすかさずフルームがチェック。全員が一斉にダンシングでゴールを目指し勾配16%の激坂へ突入、フルームが遅れ、ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)がアルを抜くとそのままフィニッシュラインを越えた。

バルデは3年連続ステージ勝利、ツール通算3勝目をあげた。アルが3着に入りボーナスタイム4秒を獲得、フルームが22秒遅れでゴールしたためアルが6秒上回り、マイヨ・ジョーヌに初めて袖を通した。

補給可能な残り距離10kmを切ったところでリゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム)、ジョージ・ベネット(ロット・ソウダル)、が沿道のスタッフからボトルを受け取り水分補給を行ったペナルティとして20秒が課せられている。

「最後の200mの壁で全力を尽くして優勝することができた。総合優勝を目標に残りのステージも頑張りたい」(バルデ勝利後インタビュー)

「マイヨ・ジョーヌを獲得して非常に満足している。明日は距離が短く危険なステージだがチームメイトが側にいてくれるだろう、明日をこれまでのようにやり過ごせればパリは近くなる」(アル、レース後インタビュー)

第12ステージ結果

1 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)in 05h 49'38''
2 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム/コロンビア)at 00'02''
3 ファビオ・アル(アスタナ プロチーム/イタリア)at 00'02''
4 ミケル・ランダ(チーム スカイ/スペイン)at 00'05''
5 ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ/南アフリカ)at 00'07''
6 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)at 00'13''
7 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 00'22''
8 ジョージ・ベネット(チーム ロットNL・ユンボ/ニュージーランド)at 00'27''
9 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)at 00'27''
10 ミケル・ニエベ(チーム スカイ/スペイン)at 01'28''
・・・
11 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 02'04''
12 ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)at 02'08''
13 ダミアーノ・カルーゾ(ビーエムシー レーシングチーム/イタリア)at 02'11''
14 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)at 02'15''
128 新城 幸也(バーレーン・メリダ/日本)at 27'20''

個人総合順位

1 ファビオ・アル(アスタナ プロチーム/イタリア)in 52h 51'49''
2 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 00'06''
3 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 00'25''
4 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム/コロンビア)at 00'55''
5 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)at 01'41''
6 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)at 02'13''
7 ミケル・ランダ(チーム スカイ/スペイン)at 02'55''
8 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 04'01''
9 ジョージ・ベネット(チーム ロットNL・ユンボ/ニュージーランド)at 04'24''
10 ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ/南アフリカ)at 04'51''
・・・
11 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)at 07'14''
12 ミケル・ニエベ(チーム スカイ/スペイン)at 07'30''
13 ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 08'13''
23 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 29'03''
117 新城 幸也(バーレーン・メリダ/日本)at 01h 40'18''

ポイント賞

1 マルセル・キッテル(クイックステップフロアーズ/ドイツ)352 pts
2 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)222 pts
3 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)171 pts

山岳賞

1 ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)70 pts
2 トーマス・デヘント(ロット・ソウダル/ベルギー)32 pts
3 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)30 pts

新人賞

1 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)in 52h 54'02''
2 ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ/南アフリカ)at 02'38''
3 ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 06'00''

チーム総合順位

1 チーム スカイ(イギリス)in 158h 42'35''
2 アージェードゥゼール・ラ・モンディアル(フランス)at 12'52''
3 トレック・セガフレード(アメリカ)at 46'43''

敢闘賞

93 スティーブン・カミングス(チーム ディメンションデータ/イギリス)

第12ステージのリタイア

なし

J SPORTS編集部

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