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サイクル ロードレース コラム 2017年7月25日

「女性版ツール」がステージレース制になり初開催 オールラウンダー主役の舞台で與那嶺恵理が大健闘!

サイクルNEWS by 福光 俊介
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2日間にわたって行われた女子レース、「ラ・クルス by ツール・ド・フランス 2017」。年々、“女性版ツール”としてのステータスを高めている段階だ。

初開催は2014年。マリアンヌ・フォスら当時の女子ロードレース界のトップ選手たちが、男子と同様のレース環境の整備を求め立ち上がった際、「女性版ツール」の開催を目指すよう働きかけたのがきっかけだった。以降3年間は、ツール第21ステージに先だってパリ・シャンゼリゼ通りでレースを行ってきたが、今年から2日間によるステージレース制へと様変わり。男子と同様にA.S.O.が主催し、着々と大会規模を拡大している。

20日に行われた第1ステージは、同日行われたツール第18ステージと同じく、ブリアンソンから超級山岳イゾアールを目指すルート。距離こそ67.5kmとショートカットされているが、このステージのみUCI女子ワールドツアーの一環として行われた。

その上位20選手が、2日後にマルセイユで行われた第2ステージへと駒を進めた。こちらもツール第20ステージと同じコースを使用するが、レースは第1ステージのタイム差をもってスタートするパシュート形式。最終の着順で総合成績を競う変則ステージレースだった。

レースは現在の女子ではナンバーワンの実力者、アンネミーク・ファンフルーテンが圧勝。第1ステージで後塵を拝した選手たちが、あらゆる手を尽くし追撃を計ったが、今のファンフルーテンには成す術なし、といった印象だった。

そして、このレースで世界との距離を大きく縮めたのが、日本勢唯一の出場となった與那嶺恵理。イゾアールでトップに食らいつき、ステージ11位の大健闘。第2ステージで15位に順位を下げたものの、女子のプロトンで総合力のあるトップ20だけが走る資格を与えられたサバイバルレースで生き残ったことに、価値があったといえよう。

充実のレースを終えた與那嶺は筆者の取材に対し、「女子も男子に見劣りしないレース展開がある」と、女子レースの魅力を語ってくれた。さらに、「選手、チーム同士の駆け引きを見てほしい」と続け、熱いレースが繰り広げられたことを強調した。

ラ・クルス by ツール・ド・フランス 2017は、J SPORTSオンデマンドで9月30日まで視聴が可能。レースの本場である、ヨーロッパで活躍する女性ライダーやトップチームを知る絶好の機会となるはずだ。

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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