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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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今ツール最後のスタート地は、パリ近郊のモンジュロンの町。
ヴィラージュのオープンに備えるスタッフも、チャンスを見てはお互いに写真を取り合ったり、連絡先を交換したり。
エスパス・カフェで働く20代前半の女性スタッフに聞いたところ、キャラバンで5年、今年からヴィラージュでのお仕事と、なんと6年連続で夏はツールで働いているとのこと。
「自転車はあんまりよく知らないけど、3週間毎日みんなで移動していって、仲間意識が生まれていくのがとても楽しい」
マルセイユからオルリー空港に空路で移動した選手たちも、バスで続々と到着する。サインインが始まるまでかなり時間の余裕があるため、オープンしたばかりのヴィラージュのカフェでゆっくり家族と過ごす選手もいれば、チームカーのボンネットに座ってキャラバンに手を振る選手も。フィニー選手が、トレパン姿でバイクにまたがりリラックスした表情で横を通り過ぎていく。これまでは手をつけなかったヴィラージュのペストリーやサンドイッチに一つ、ふたつと手を伸ばす選手もいる。待ち望んだパリまであと一息。3週間の旅の終わりもすぐそこだ。
サインインが始まり、ジャージに着替えた選手たちがチームバスの前をあちらからこちらへ、こちらからあちらへ行きかう。これまでどのステージでも「アタンシオン!!(気をつけて!)」と大声で呼びかけながら、わき目もふらず、表情も緩めず、どこにも立ち止まらずに通り過ぎるだけだったマルティン選手が、今日はすべての呼びかけに応じ、子供たちにサインをしたり、ファンと一緒にセルフィーに収まったりしている。彼にとっても、本当の戦いは昨日までだったのだろう。
毎日ヴィラージュの入り口で迎えてくれたセキュリティの女性とすれ違う。ここ数年毎年7月に顔を合わせている。なんとなく名残惜しい気持ちで握手をして、さよならを言う。
「いろいろありがとう!」
「こちらこそ! また来年ね!」
「うん、また来年!」
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