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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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いわゆる即興だったそうだが、2人の協力体制は完璧だった。ベルギータイムトライアルチャンピオンは、ラスト1kmのアーチを潜り抜けた直後に、単独で飛び出した。一方でスプリント巧者は、必死に追走を試みるライバルたちを横目に眺めつつ、時には足を引っ張りつつ、ただじっと体力温存に努めた。しかもランパルトがフィニッシュラインを先頭で駆け抜けると、背後のトレンティンはスプリントできっちり区間2位を仕留めた。前集団に残っていたオスが、ボーナスタイムを重ねるチャンスをも、完全に握りつぶした。そしてフィニッシュラインの前後で、2人の笑顔とガッツポーズがシンクロした――。
今季ジロ5勝、ツール5勝を叩きだしたクイックステップが、ブエルタでも早速1勝目を計上した。総合首位にはランパートが立ち、1秒差でトレンティンが続く。ポイント賞も同じようにランパートが首位で、1ポイント差にはトレンティンが控える。ただジロでは6日間に渡ってピンクをひけらかしたクイックステップだけれど、赤いジャージをあと1日守るのは、おそらくとてつもなく至難の業に違いない。なにしろ翌日には大会3日目にして、早くもアンドラを舞台とした難関山岳ステージが待ち受けている。マイヨ・ロホを巡る争いは、本物のGCライダーたちの手に委ねられることになるのだろう。
今ブエルタに詰めかけた大量の総合系選手の中では、ただニーバリとエステバン・チャベスだけが風を上手く読み、13人の先頭集団に潜り込んだ。さらにニーバリだけが、ランパートと同タイムフィニッシュを決めている。チャベスは5秒遅れで1日を終えた。クリス・フルーム、ファビオ・アル、ラファル・マイカ、アダム・イエーツ等々が被害を8秒に食い止めたのに対して、ロメン・バルデ、イルヌール・ザッカリン、スティーヴン・クライスヴァイク、アルベルト・コンタドール、サイモン・イエーツは13秒を失った。
総合では初日同様フルームがあらゆるライバルに先んじているが、チャベスは5秒差、ニーバリは14秒差に詰めた。一方でコンタドールは31秒差、アルは32秒差、バルデは42秒差に遅れが開いてしまった。もちろん24時間後には、この数字は、大幅に書き換えられているはずだ。
☐ ブエルタ・ア・エスパーニャ2017
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宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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