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残り61km地点の集団落車だけが、ドラマチックな色合いを添えた。モロッコ人として史上初めてのグランツールに挑んだアナス・エイトエルアブディアが、縁石に激突し、即時リタイアを余儀なくされた。やはり同地点で落車したハビエル・モレノは、再び自転車にまたがったものの、しばらくして自転車を降りた。生まれて初めての3週間レースに挑んだミカエル・コラーもまた、わずか2日目にして大会を去っている。
ステージも残り40kmを切ると、ようやく少しずつ、緊迫感が集団を包み始めた。東へ向かってひたすら走り続けてきたプロトンが、南西に方向転換したのをきっかけに、カチューシャが思い切って分断を試みさえした。数人が前に飛び出し、ほんの一瞬、穴ができかけた。しかし、またしても、企ては不発に終わる。なんとクリス・フルーム自らが大きく加速を切り、きっちりほころびを塞いだからだ。
ただ穴が完全に埋まる前に、中間スプリントでマッテオ・トレンティンが先頭通過を果たした。ボーナスタイム3秒をもぎ取り、クイックステップのマイヨ・ロホ獲得作戦が本格的に始まりつつあることを予感させた。BMCからはダニエル・オスが上手く反応し、3位通過の1秒を懐に入れた。
そこから先は、あらゆるチームが前線で競り合った。やはり前日を6秒差で終えたサンウェブが、強烈な牽引を試みた。オリカ・スコットやAg2rは、華奢なヒルクライマーたちをどうにか保護しようと、必死で位置取りを行った。スカイがほぼ全員で隊列を組み、猛然と加速したこともあった。強い追い風に背中を押されて、スピードはぐんぐん上がった。
「もっと早めに分断を仕掛ける作戦だった。でも予定通りには行かなかったから、走りながら計画を練り直したんだ。最終10kmはチームみんなで全力で踏んだ。さらにラスト3kmに入ると、ニキ(テルプストラ)とジュリアン(アラフィリップ)がものすごい牽引を行ってくれた」(ランパルト、フィニッシュ後インタビューより)
こうして残り2km、北クラシック精鋭部隊の鉄槌が下された。ロータリーを抜け出し、進行方向と風向きが変わった瞬間、長く一列に伸びた集団に亀裂が入った。クイックステップのランパルトとトレンティンを含む、小さな13人の塊が抜け出した。
「マッテオ(トレンティン)のスプリント勝利に持ち込むのが狙いだった。でも後方に差がついたところで、急遽作戦を変更した。マッテオが僕に飛び出すよう言ってきたんだ」(ランパルト、フィニッシュ後インタビューより)
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