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「今日はイアン・スタナードとクリスティアン・クネースに、特別にお礼を言わなきゃならないね。彼らが前線に立ってあらゆる仕事を成し遂げてくれた。間違いなく彼らのおかげで、僕はこうしていまだに赤ジャージを着続けられている」(フルーム、公式記者会見より)
残り50km地点前後で、ついに恐れていたことが起こった。突如として、バーレーン・メリダやクイックステップフロアーズが、集団前方に駆け上がった。スピードは一気に増し、緊張感は跳ね上がり、集団後方では2つの小さな亀裂が生まれた。ただしスカイボーイズが、すぐに事態の収拾に動いた。前線の定位置を取り戻し、集団のざわつきを鎮め、千切れた選手たちの再合流を許した。全ては杞憂に終わった。結局のところ、これが、たった1度きりの分断の試みとなった。
「昨日のステージは全力で戦ったから、きっとみんな疲れていたんだと思う。かくいう僕らチームも、途中であまり力を使いすぎないよう気を付けた。最終盤で何か起こった場合に備えて、アシストの枚数を残しておきたかったから」(フルーム、フィニッシュ後インタビューより)
不穏な空気が消え去ると、一旦は7分にまで縮まったタイム差も、再び広がり始めた。フィニッシュまで23kmを残して、14人のリードは8分半。もはやメイン集団が追いかけてくることはないのだ。こう悟った逃げ集団は、途端にこれまでの協力体制をかなぐり捨てた。デヘントの加速が、合図となった。
すかさず反応したのはグジャールだったが、最も積極的だったのはモホリッチだった。自らのイニシアチヴで3度の加速を切り、3度目で上手く飛び出した。あらゆる加速に脊髄反射を続けたグジャールだけが、やはり背中に張り付いてきたけれど、クエンカの旧市街へと向かう道すがら振り払った。代わりに石畳の激坂で、ロハスとデヘント、そして昨日大逃げの末に区間2位に泣いたパヴェル・ポランスキーが追いついてきた。
「最終盤の地形は自分向きだと分かっていた。だって僕はむしろダウンヒルが得意な方だから。最後の下りで飛び出せば、自分にチャンスがあると分かっていた」(モホリッチ、公式記者会見より)
ラスト11km。道が下りに転じた瞬間に、モホリッチは猛スピードで加速を切った。2012年のジュニア世界チャンピオンは、2013年の世界選手権で自らをアルカンシェルへと導いてくれた得意技――トップチューブに腰を落としつつ、ペダルを高速で回す――を駆使して、3人との差を一気に開きにかかった。クフィアトコフスキーやフルームも切り札として使う、例の下りポジションだ!
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