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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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開幕3日目に果たせなかった望みを、閉幕3日前に叶えた。プロトン屈指の大逃げスペシャリスト、トーマス・デヘントが、3つのグランツール全てで区間を制した「史上101人目の男」となった。3つのグランツール全てで総合優勝を果たした「史上5人目の男」アルベルト・コンタドールはまたしても派手な花火をぶち上げ、クリス・フルームは「史上3人目のツール&ブエルタ同年総合優勝」の偉業にまた一歩近づいた。
「今日が最後のチャンスだった。これを逃したら、また来年まで待たなきゃならないことは分かっていた」(デヘント、フィニッシュ後インタビューより)
そう、アングリル登坂を翌日に、さらにはマドリード到着を翌々日に控えて、大逃げ勝利を志す者たちにとっては文字通り最後の機会だった。ブエルタを手ぶらで去りたくない者たちは、3週間の疲れを跳ね飛ばし、スタート直後から勇ましく飛び出していった。すぐに19選手がひとつのグループを作り上げた。さらには、どうしても諦め切れない8人が、追走に乗り出した。50kmにも渡る追いかけっこを経て、ついに27人の大きなエスケープ集団が出来上がった。
いつもと同じように、メイン集団の前線にはスカイ隊列がしっかりと陣取った。いつも以上に、テンポを落とし、逃げ集団にはなんと最大18分ものリードを与えた!
「明日のために出来る限りエネルギーを保っておきたかったし、問題なく今日を終えたかったから」(フルーム、フィニッシュ後インタビューより)
問題となりそうなのは、前方集団に滑り込んだトレック・セガフレード2選手とバーレン・メリダ1選手の存在だった。つまり総合5位コンタドールと2位ヴィンチェンツォ・ニーバリが、アシストとの合流を図って、飛び出していく危険があった。だから物理的にも合流が不可能なほどの距離を開き、問題を排除する必要があった。
赤いジャージにしか興味のないフルームにとって、ダヴィデ・ヴィッレッラとマッテオ・トレンティンの存在など問題ではなかった。
おかげで大会3日目から青玉ジャージをまとい続けてきたヴィッレッラは、全部で4つ待ち構えていた峠のうち、序盤2つで楽々と先頭通過を成功させた(13pt収集)。山岳賞2位以下との差を20ptに開き、なんとかあと1日を耐え切るだけとなった。アングリルにたどり着く第20ステージでは、最大で35pt収集可能だから、数字の上ではミゲル・アンヘル・ロペスモレーノとホセ・ホアキン・ロハスが逆転首位の可能性を有している。
また2日連続で緑ジャージ用ポイント収集に勤しんだトレンティンは、中間首位4pt、フィニッシュ14位2ptの合計6ptを新たに積み上げた。首位フルームとの差は10pt。いまだマドリードで逆転首位の望みを捨ててはいない。
約27分遅れの総合17位ニコラス・ロッシュの存在さえ、マイヨ・ロホには問題とはならなかった。むしろモヴィスターが2人滑り込んでいたことが、アスタナを恐れさせた。チーム総合首位に立つカザフスタンチームと、3位スペインチームの差は30分35秒。
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