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サイクル ロードレース コラム 2018年2月28日

【パリ~ニース プレビュー】シーズン本格開幕!スタースプリンター集結!春めいたコートダジュールで、マイヨ・ジョーヌを纏うのは誰か!?

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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4日目の18.5kmの個人タイムトライアルから、総合争いの幕が切って落とされる。いよいよザカリン、チャベス、S・イエーツ、モレマ、フグルサング、マーティン、ヴァンガーデレンといった、グランツールライダーたちの出番だ。将来が楽しみな24歳ソレールと22歳オーメンや、バルギル、カルメジャーヌ、ギャロパン、ローラン、アラフィリップというひときわモチベーションの高い地元フランス勢も、勝負を活気づけてくれるだろう。もちろん過去6大会中5大会を勝ち取ってきたスカイ軍団こそが、戦いを完全制圧しようと試みてくるはずだ。

2018年大会の南仏バトルは、いつもより1日早く始まる。ただ第5ステージ中盤に控える1級ラガルド・ダプト峠(全長11km、平均7%)は、ほんの足慣らしに過ぎない。翌6日目は「リエージュ風」と呼ばれるほど細かな起伏が続く。しかもステージ折り返し地点から4つの2級峠をこなした上に、フィニッシュ手前約10kmから1級コル・シュル・ルー(1.8km、10%)をよじ登る。この小さな鷹の巣村から一旦下った後でさえ、再びフィニッシュまで上り詰めねばならない。ちなみにこの日最後のスプリントポイント、サン・ポール・ド・ヴァンスはピカソやシャガール、コクトーといった芸術家たちに愛された村として有名で、フィニッシュ地のヴァンスには、アンリ・マティスのデザインした美しき礼拝堂が建っている。

連日上りフィニッシュではあるけれど、7日目こそが本物の山頂フィニッシュだ。海抜19mのニースの海岸通りから走り出し、途中4つの難関峠を経由して、ラストは標高1500mのヴァルドブロール・ラ・コルミアーヌへ。「ニースから車で1時間!」が謳い文句のスキー場へと向かう、登坂距離16.3km、平均6.2%の山道で、果たして総合争いは一気に決着がついてしまうだろうか?

もちろん大会主催者の希望するシナリオは、最終日まで勝負がもつれこむこと。「大どんでん返し」を企む選手が、スリリングなレースを創り出してくれること。ただでさえニースのプロムナード・デ・ザングレ(英国人の散歩道)では、毎年のように、デラクルス、ウェレンス、ガロパン、ヴィショ、シャヴァネル、デゲント……と勇猛果敢な選手たちが雄叫びを挙げてきたものだ(そして彼らは今年も何かをしでかしてくれるだろう)。しかし過去2大会の最終日は、あのアルベルト・コンタドールこそが、戦いを大いにかき回した。いずれも逆転優勝にはあとわずか及ばなかったが、最後のフィニッシュラインを通過する瞬間まで、最終結果の行方はまるで分からなかった。

今年は110kmという短いステージに6つの峠がギュウギュウに詰め込まれた。ただ過去4年とは違い、大会のラストを飾るのは、おなじみエズ峠ではない。1級エズ後に高速ダウンヒルをで一旦ニースまで駆け下りたら、もう一度選手たちはエズの中腹=2級キャトル・シュマンまで上って下りる。小さなコース変更が、優勝争いにどんな変化を生み出すか。すっかり春めいたコートダジュールで、マイヨ・ジョーヌを身にまとうのは誰だろうか。

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■パリ~ニース
3月4日 (日) 午後11:20~ 生中継&LIVE配信
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※随時更新予定

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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