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サイクル ロードレース コラム 2017年6月1日

【ツールに恋して~珠玉のストーリー21選~】「カンニバル=人食い鬼」と恐れられた男の、空に消えた盟友への敬意

ツールに恋して~珠玉のストーリー21選~ by 山口 和幸
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※本企画は2017年に実施されたものです。予めご了承ください。

世界中の自転車ファンを魅了して止まないTour de France。男たちの激闘の裏に隠されたHUMAN DRAMAに僕らは胸を打つ。ここに紡ぐ珠玉のストーリー21選があなたに届くとき、聞こえるのはきっと、ツールへの恋の予感

【STAGE 02】自転車競技史上最強の男、エディ・メルクス(ベルギー)

自転車競技史上最強の選手と呼ばれるのがエディ・メルクスだ。ベルギー出身で、ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアで各5勝、世界選手権プロロード3勝、アマロード1勝という偉大な実績を誇る。1964年に開催された東京五輪でもベルギー代表として参戦している。

メルクスは常に勝利にこだわり、どんなレースでも2位以下に甘んじることを好まなかった。根こそぎかっさらっていくというやり方だ。平たんステージでも大集団のゴール勝負を力ずくでもぎ取った。ツール・ド・フランス記録集をひもとくと、プロローグを含むステージ勝利数はメルクスが34勝でトップ。2位マーク・カベンディッシュ(英国)はスプリンターで30勝。ベルナール・イノー(フランス)は28勝。ここぞという時の戦略家ジャック・アンクティル(フランス)は16勝しかしていない。

メルクスは1969年のツール・ド・フランスに、イタリアのエスプレッソマシン会社が出資するファエマチームの一員として初参加した。初日のプロローグでマイヨジョーヌを取り逃がしてしまうのだが、同日夜に行われたチームタイムトライアルでファエマチームに勝利をもたらした後、大会2日目に初めてマイヨジョーヌを着用する。

この年、メルクスはマイヨジョーヌ、ポイント賞のマイヨベール、山岳賞の赤玉ジャージの3賞を独占したほか、チーム優勝、ステージ6勝と手がつけられないほどの強さを見せつけた。その強さゆえに「カンニバル=人食い鬼」というニックネームが定着したのである。

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