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サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか2日目はようやくスプリンターにも出番あり。ただし、ここはスペイン。「上れる」という枕詞付きが条件だ。ラスト20kmは長く緩やかな上り基調で、ラスト5kmは約2.7%の上り坂。第3ステージの個人タイムトライアルも、やはり上りで締めくくられる。16.3kmのコース前半にはゆるいアップダウンが待ち構え、最終1.8kmは7.6%とかなりキツイ。
3日間の上りでついた順列を、4日目にダウンヒル巧者がひっくり返してしまうかもしれない。しかも2019年大会のクイーンステージは、近頃流行りの超短距離119.9kmで争われる。
ステージ中盤に最初の難関プルチェ峠が現れる。そこからグラナダへと一旦降下。フィニッシュラインを一回通過してから、次なる難関アサラナス峠へと挑みかかる。データ上では16.2km、5.7%と、距離が長いだけのダラダラした上りのように思えるが、実はまるで違う。2017年ブエルタでも使用されたこの山は、前半はひどく緩やかで、後半はひどく険しい。ラスト8kmは延々10%を超え、最大22%まで跳ね上がる!気になるダウンヒル距離は17km。そこからさらに6kmの平坦を経てようやくフィニッシュラインにたどり着く。
最終日は何事もなければスプリントフィニッシュ。総合争いが僅差で競っている場合は、ステージ前半にたて続けに襲いかかる起伏を利用して、レースをかき回す勇者が現れるに違いない。最終30kmはほぼ平坦。またしても微妙な上りフィニッシュだ。
太陽の道を駆け抜けたら、ワールドツアー再開はすぐそこ。太陽へと向かうレース、パリ~ニースも待っている。
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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