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サイクル ロードレース コラム 2018年9月16日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2018 第20ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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アレハンドロ・バルベルデはポイント賞を確保した

アレハンドロ・バルベルデはポイント賞を確保した

同タイム区間2位で終えたロペスも、ジロと同じく、最終日前日に逆転表彰台乗りを成功させた。クライスヴァイクは1分15秒遅れでフィニッシュ。マリア・ローザを4日間守った果てに、首位から転がり落ちた2016年ジロと同じく、総合4位で今大会を締めくくることになった。バルベルデは、キンタナと共に、3分09秒遅れで1日を終えた。2009年以来9年ぶりのブエルタ総合優勝を夢見たが、表彰台を守るどころか、総合5位まで一気に陥落した。

「敗北を受け入れなければならないし、自分よりも上の選手がいたことも受け入れねばならない。もちろん、表彰台を失ったことは辛いことだけど、全てを尽くした結果だから失望はしていない」(バルベルデ)

極めて幸いなことに、ポイント賞の緑ジャージは確保したから……マドリードの表彰式に出席することはできる。人生12回目のブエルタで、なんと8回目の表彰式である。それにバルベルデの心は、早くも2週間後の世界選手権へと飛んでいる。

「このブエルタに最後まで集中し続けつつも、世界選手権のことも考えなきゃならない。たしかにこの2日間は調子が悪かったけど、しっかり回復できると思ってる。それにスペイン代表は強いチームになるよ。なにしろマスという、すごく強い選手がいるんだから」(バルベルデ)

もちろんマスとロペスの23秒後に、喜びを噛み締めながら、サイモン・イェーツが山頂へとたどり着いた。イタリアで逃した栄光が、スペインで手に入った。

「クレイジーな気分だ。ジロであんなことがあった後だったから、これほど全てが上手く行くなんて考えてもいなかった。でも今回は、常に冷静でいられたし、攻撃性を上手く抑えて走れたんだ。おかげで、ついに、僕は成し遂げた。すごくホッとしてる。まだ信じられないような気分だ」(イェーツ)

2018年ブエルタの総合争いは、アンドラの山頂で全てが決した。クリス・フルーム、ゲラント・トーマスに続く今シーズン3人目の「英国人」グランツール総合覇者として、サイモン・イェーツはマドリードへと入場を果たす。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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