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サイクル ロードレース コラム 2018年9月14日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2018 第18ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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サイモン・イェーツは「最も簡単なステージ」を無事にやり過ごした

サイモン・イェーツは「最も簡単なステージ」を無事にやり過ごした

全てを見ていたビストラムが、残り200mでスプリントを切ると、それを合図にワライスも加速した。重いギアを一気に踏み込むと、そのままフィニッシュラインを先頭で駆け抜けた。ビストラムが2位に甘んじた直後に、サガンとヴィヴィアーニも猛スピードで雪崩込んできた。タイム差はゼロ。ワライスが賭けに勝ち、ぎりぎりの逃げ切りで、生まれて初めてのグランツール区間勝利をさらいとった。

「大部分のみなさんはスプリントフィニッシュを予想していたと思うけど、僕の頭の中には、ずっとこのステージのことがあった。もしも調子さえ上がっていれば、サプライズを作り出せると思っていたんだ。ずっとグランツールの区間勝利を追い求めてきた。子どもの頃からの夢だった。この勝利の喜びを、僕はこれから一生涯かけて、噛み締めることができるんだね!」(ワライス)

39人の中規模集団が、ワライスと同タイムでフィニッシュに駆け込んだ。マイヨ・ロホのサイモン・イェーツは最終盤の混乱を難なく乗り切り、総合トップ10全員が先頭集団で1日を終えた。

「静かな1日だった。おそらくブエルタ始まって以来、最も簡単なステージだったね。ただ最終盤はひどくスピードが上がったから、安全確保のために、前方に留まるよう心がけた」(イェーツ)

つまりイェーツと総合2位アレハンドロ・バルベルデのタイム差は、25秒のまま変動はなかった。総合3位エンリク・マスは1分22秒差につけ、さらにミゲル・アンヘル・ロペス、ステフェン・クライスヴァイク、ナイロ・キンタナと続く。総合3位から6位までは、わずか49秒しか離れていない。

そして、いよいよ、2018年ブエルタ・ア・エスパーニャが最後の週末へと突入する。標高の高いアンドラの難関峠を舞台に、上記6人が最後のマイヨ・ロホ争いを繰り広げる。

「おそらくモヴィスターが何か仕掛けてくるだろう。もしかしたら明日はキンタナが、最終峠の上り口から、早くもプレッシャーをかけてくるかもしれない。バルベルデとマスも、おそらく積極的な走りを見せるだろう。僕はキャリア序盤の2015年からアンドラで暮らしている。だから山道のことは良く知っているんだ。非常にきつい上りだよ。僕はただひたすら、自分の走りを心がけるだけさ」(イェーツ)

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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