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「あとは土曜日にジャージを守れるかどうかだ。山岳ジャージ争奪戦において最も重要な1日となるだろう。手強い敵はモレマとキング。マテは数日前から不調だが、もしかしたら体調を回復して、土曜日のバトルに加わるかもしれない。もしも僕ら4人全員が逃げに乗って、各山頂でポイント争いのスプリントを繰り広げたとしたら、きっと最高だろうね」(デヘント)
山頂のたびに加速するデヘントの周囲では、徐々に区間争いに向けた動きが活発化していった。なにしろミッチェルトン・スコットが制御するメイン集団からは、最大8分15秒のリードを許された。残り60kmを切ると、慌てた地元チームのエウスカディバスクカントリー・ムリアスが追走作業に乗り出したが、もはや逃げ切り向けた流れは止められなかった。4つ目の山頂ではニバリがすかさずデヘントの背後に飛び乗り、続く5つ目ではフライレがぴたりと後輪に滑り込んだ。熾烈なダウンヒル攻勢が繰り広げられ、26人の先頭集団は少しずつ小さくなっていった。 全長7.3kmの最終峠へと上り始めると、前方へ複数人を紛れ込ませたチームが本格的な攻撃に転じた。特に今大会すでに区間勝利を上げたサイモン・クラーク(第5ステージ)とアレッサンドロ・デマルキ(第11ステージ)が、ウッズとトゥーンスのために惜しみなく力を尽くした。
残り4km、いよいよコンクリートの地獄が、牙を向いた。さらにフィニッシュ手前2.5kmの、すなわち超がつくほどの激勾配ゾーンに差し掛かると、ダビ・デラクルスがスピードアップを敢行した。しかも一度とは言わず、幾度となく執拗に加速を繰り返した。ただウッズとトゥーンス、マイカだけが、スペイン人の猛攻を凌ぎ切った。
すると残り800m、今度はマイカが攻撃に転じる番だった。この日28歳の誕生日を迎えたクライマーは、いまだ13%超の激勾配の中で、いつしかトゥーンスに先頭の座を奪われてしまう。このパンチャーも、残り500mでウッズに先行を許した。誰にとっても、まるで無限のように感じられる、恐ろしい500mの始まりだった。
「もっとフィニッシュに近いと思って加速を切ったんだけど、その直後に500mの表示板が目に入った。すぐに悟ったよ。つまりあと少なくとも2分は、もがき続けなきゃならないということをね」(ウッズ)
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