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ホットシートで約2時間のんびりと待った後、望み通り、デニスにTT勝利がもたらされた。全出走選手中で唯一時速50kmを超える快走だった。しかも2009年のファビアン・カンチェッラーラ以来となる、同一年グランツール個人タイムトライアル区間3勝を成し遂げた(ジロ1勝、ブエルタ2勝)。ちなみに、その年のカンチェはツールで区間1勝、ブエルタで区間2勝を上げた後、スペイン一周を途中で放棄して帰宅した。ご存知の通り、直後には、世界選手権で個人タイムトライアルを制している!
「今ブエルタでは最高の2日間と、難しい14日間を過ごしてきた。とにかくグランツールの3分の2を戦い、それから帰宅して、じっくりとTTに特化した最終調整を積むというのは、世界選に向けた準備としては完璧だと思ってる」(デニス)
成功と希望を手にデニスがスペインを離れる一方で、総合勢にとっては、さらなる激戦の始まりでしかなかった。
真っ先に衝撃的な走りを見せたのは、第15ステージ終了時点で総合6位につけていたエンリク・マスだった。休息日前の難関3日間でぐいぐいと頭角を現してきた23歳は、タイムトライアルに対する高い適性さえも証明した。チーム内で先に走り終えたキャスパー・アズグリーン(区間10位)やローレンス・デプルス(区間8位)から、情報やデータを得られたのも有利だったはずだ。「コンタドールの後継者」は、デニスから1分03秒差の区間6位でフィニッシュラインへと飛び込んだ。
2分後にスタート台から走り出した総合5位クライスヴァイクは、さらにセンセーショナルな走りを見せた。10kmの第1計測地点で、12分06秒を記録し……なんとデニスより4秒速かったのだ!
「しっかり準備して臨んだし、調子も良かった。序盤から猛スピードで飛ばした。でもちょっと飛ばしすぎだったね。第1中間のタイムを見て、そのことに気がついた。そこから先は、どうせ区間を勝てないだろうことは分かっていたから、ひたすら好位置をキープすることに集中した」(クライスヴァイク)
第2計測はさすがにデニスより24秒遅れではあったけれど、2位の座を守った。そして平坦な最終盤でもしっかりと生き残り、最終的には51秒差の区間4位で締めくくった。なにより総合トップ10選手の中で、クライスヴァイクこそが最速タイムを叩き出した。マスより12秒、イェーツより37秒も速く走ったのだ。
ただし肝心のサイモン・イェーツは、マスとクライスヴァイクを除く全ての総合ライバルよりも、32kmの個人TTを素早く駆け抜けた。コバドンガで呆れるほどの警戒ごっこを繰り広げ、「山での実力は引き分けかな……」なんて言い放った総合ライバルたちを、改めて後悔の渦へと突き落とした。
実は総合4位ミゲル・アンヘル・ロペスと3位ナイロ・キンタナは、あわやTTでも引き分けに終わるところだった。第1計測地点を、いずれも40秒遅れの同タイムで走り抜けたのだ!ただし中盤でロペスが、ライバルに対して13秒の遅れを取ってしまう。最終盤でなんとか再び4秒詰めたが、結局はキンタナから9秒遅れのフィニッシュとなった。
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