人気ランキング
-
サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
そんな中、ロドリゲスが、背後から着々と距離を縮めてきた。監督から「お前はディーゼルタイプだから、無理にアタックに反応するな。ただ自分のペースを保て」と無線で指示されたバスク人クライマーは、ひたすら一定速度でペダルを回し続けた。4月にティボー・ピノが総合を制したツアー・オブ・アルプスで、山岳賞を持ち帰った若者は、 残り1.2kmで2人をとらえた。
「僕はリズム変化に苦しむタイプなんだ。だからマイカが飛び出した時には、もう負けだ……と考えた。それでも自分のリズムで上り続けているうちに、2人に追いついた。並んだ時に彼ら2人を見たら、ひどく苦しそうな表情をしていた。だから、ほんの少しだけ力を込めて、そして僕は前へ出た。あれはアタックとは呼べないよ。あくまでも自分のリズムを少し上げただけだから」(ロドリゲス)
ラスト1kmのアーチの手前で抜け出してからは、何度となく後ろを振り返った。イヤホンを落とし、無線がまったく聞こえなくなったせいだった。
「でも、どっちみち、もはや無線は聞いてなかった。あとはなにも考えなかった。ただ呼吸し続けて、死んでしまわぬよう気をつけただけ」(ロドリゲス)
マイカも最後の力を振り絞り、残り500mで再加速を切ったが、もはや追いつくことなど不可能だった。今季からプロコンチネンタルチーム登録に切り替えたエウスカディバスクカントリー・ムリアス所属の、すなわち今季から正式なプロ選手となったロドリゲスが、生まれて初めて出場したグランツールで、プロ1勝目をもぎ取った。
もちろん今年初めてブエルタから招待状を受け取ったチームにとってもーー2013年末に消滅したエウスカルテル・エウスカディ以来となる、バスクに基盤を置くチームだーー、初めてのグランツール勝利となった。
「今日もたくさんのバスクファンを見かけた。僕にとっては、新たなエウスカルテル・エウスカディの誕生だよ」(ロドリゲス)
あわせて読みたい
-
サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
4月17日 午後7:45〜
-
4月7日 午後6:05〜
-
3月31日 午後4:55〜
-
Cycle*2024 ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ
4月17日 午後11:55〜
-
4月6日 午後10:15〜
-
3月16日 午後9:30〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第6ステージ
3月23日 午後10:30〜
-
4月1日 午後7:00〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!