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サイクル ロードレース コラム 2018年9月7日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2018 第12ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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マイヨ・ロホに袖を通すヘスス・エラダ

マイヨ・ロホに袖を通すヘスス・エラダ

スペイン人がマイヨ・ロホをまとうのは、2016年大会第9ステージ以来2年ぶり。また1997年に設立されたコフィディスの所属選手が、ブエルタでリーダージャージを獲得するのは、2001年ミラー(3日間)、2008年シャヴァネル(1日)に次ぐ3人目。ちなみに今季コフィディス入りしたエラダは、昨季まで7年間モヴィスターで走ってきたのに……今回がブエルタ初出場だった!

元チームメートのアレハンドロ・バルベルデやナイロ・キンタナは、友の活躍を心から喜びつつ、少々複雑な思いも隠せない。エラダが「非常に能力の高いオールラウンダー」(キンタナ)であることを十分理解しているからだ。「明日もエラダはそれほどタイムを失わないんじゃないかな」とバルベルデも語る。

早くもメディアやファンの間では、大逃げの果てに2006年ツールでマイヨ・ジョーヌを持ち帰ってしまったオスカル・ペレイロを例に上げて、あれこれと議論が巻き起こっている。ただこの日の「責任者」サイモン・イェーツは、「もちろん彼は素晴らしい選手だし、危険人物だ」と前置きしつつも、むしろ肩の荷を降ろしたことにホッとしているようだ。

「うん、意図的にジャージを手放したんだ。昨日はあまりにも厳しい1日を過ごしたし、もうこれ以上コントロールを続けるのは無理だった。だから追走はやめて、ただ適度なタイム差を守るに留まった。おかげで明日から制御の責任からは開放される」(サイモン・イェーツ)

ヘスス・エラダが3分22秒リードで総合首位に躍り出て、上位勢が1つずつ順位を下げた以外は、総合2位サイモン・イェーツから総合11位ジョージ・ベネットまでが47秒差でひしめき合っている状態に変わりはない。

ところで先頭集団がフィニッシュラインを通過した直後に、ジェニエとファンバーレが、 動線上を歩いていた開催委員会のスタッフと激突する事故が発生した。前者は顔にいくつかの切り傷を負い、後者は肩やひじ、肋骨を痛めた。プロ自転車選手協会はすぐに「許しがたい事態だ。避けられるはずの事故に対しては、もはや謝罪の余地はない。規則を遵守しない開催委員会は罰せられるべきだし、UCIは規則が遵守されているか厳重に確認せねばならない」との声明を発表している。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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