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エラダのマイヨ・ロホ獲りが徐々に信憑性を増していく中で、なにより前方集団の仲間たちは、18人の中から区間勝者が生まれることを確信したに違いない。3級の上りでフォルモロが加速を切ると、それをきっかけに、めまぐるしいアタック合戦が始まった。平坦や下りではデヘントやカンペナールツがルーラー力を発揮した。ブランビッラはあらゆる攻撃に素早く反応した。もちろんパデュンも毎回チェックに走った。
「ずっと前方集団は良い協調体制が取れていた。でも3級の上りから、途端にみんなが、ニバリに対する警戒心をむき出しにした」(ジェニエ)
そのニバリは、35km地点で、1度だけ大きな加速を試みた。しかしフォルモロがすぐに潰しにかかり、ブランビッラはカウンターアタックで応えた。興味深いことに、来る世界選手権に向けて、イタリア代表監督がブエルタ現場を訪問していた。ニバリが代表エースを務めるのがほぼ確定なら、精力的に動いたフォルモロとブランビッラはどうやら現在当確線上にあるようで……。
激しい攻撃合戦の末、残り24km、ついに逃げは真っ二つに割れた。中間ポイントをデヘントが先頭通過した直後のことだ。カンペナールツが突如としてスピードを上げると、一気に集団を8人に絞り込んだ。パデュンがすぐに後を追い、やはりフォルモロとブランビッラはぴたり背後に張り付き、少し先でジェニエ、デーヴェニィンス、トゥーンス、ディラン・ファンバーレが追いついた。
「中間スプリント後に好アタックが決まった後は、再び集団内に協力体制が戻った。おかげでフィニッシュまで逃げ切ることが出来たんだ」(ジェニエ)
ラスト20kmで、早くも残り10人に対するリードは30秒に広がった。残り15kmでは1分差を、残り10kmで1分半差をつけた。すると、またしても、前の8人は飽くなき化かし合いを始めるわけだが……おそらく最も頑なに前を走らなかった人間こそが、ジェニエだった。
「みなが順番にアタックを打ち始めたから、僕は極めて注意深く立ち回った。いわばポーカーゲームさ。あまりに力を使い過ぎぬよう注意しつつ、危険な選手を先に行かせぬよう警戒した。スプリント勝負に持ち込むことこそが、僕にとってベストだと考えたからなんだ」(ジェニエ)
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