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サイクル ロードレース コラム 2018年9月5日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2018 第10ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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2度のパンクに見舞われたサイモン・イェーツ

2度のパンクに見舞われたサイモン・イェーツ

出遅れて3位に泣いた第6ステージと、「スプリントするポジションにさえつけなかった」第8ステージの失敗を糧に、この日のウルフパックはいつも以上に頑強な列車を走らせた。残り2kmで4人、1.2kmでもいまだ3人のアシストが、ヴィヴィアーニを全力で牽引していた。

ボーラも指をくわえて眺めていたわけではない。早い時点からサガンはヴィヴィアーニの後輪にぴたり張り付いた。残り1kmではルーカス・ペストルベルガーが列車を撹乱しにかかった。昨年のジロ第1ステージでも見せたようにーーそしてそのまま勝ってしまったようにーー、自慢の脚で前方へと飛び出したのだ。

ただし冷静に、ミケル・モルコフが邪魔者を追い落とした。そのまま残り300mまで先頭で突進を続けると、最終発射台ファビオ・サバティーニに後を引き継いだ。……実は例の第6ステージは、モルコフが最終発射台役を、少々体調が悪かったサバティーニが1つ前の車両を務めていた。いつもと逆の順番だったせいで、連携や判断に狂いがでてしまったのだという。

「ミケルがどこで前に出るべきかを決める。それでサバにとってのタイミングが決まるし、ひいては僕にとってのタイミングも決まる。理想は僕をできるだけラインの近くで発射すること。今日はフィニッシュまで150から170mくらいでスプリントを始めた」(ヴィヴィアーニ)

実際は130mまでサバティーニの背後に留まり続けた。それからイタリアチャンピオンは一瞬でトップスピードに乗ると、圧倒的な勝利を手に入れた。サガンは後輪から動くことさえできず、ニッツォーロには追い上げるだけの距離が残っていなかった。

ヴィヴィアーニにとっては第3ステージに続く今大会2勝目。この日は英国でチームメートのジュリアン・アラフィリップも区間勝利を勝ち取っているから、つまりヴィヴィアーニの勝利は、所属チームのクイックステップにとってはシーズン通算60勝目となった!

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