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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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出遅れて3位に泣いた第6ステージと、「スプリントするポジションにさえつけなかった」第8ステージの失敗を糧に、この日のウルフパックはいつも以上に頑強な列車を走らせた。残り2kmで4人、1.2kmでもいまだ3人のアシストが、ヴィヴィアーニを全力で牽引していた。
ボーラも指をくわえて眺めていたわけではない。早い時点からサガンはヴィヴィアーニの後輪にぴたり張り付いた。残り1kmではルーカス・ペストルベルガーが列車を撹乱しにかかった。昨年のジロ第1ステージでも見せたようにーーそしてそのまま勝ってしまったようにーー、自慢の脚で前方へと飛び出したのだ。
ただし冷静に、ミケル・モルコフが邪魔者を追い落とした。そのまま残り300mまで先頭で突進を続けると、最終発射台ファビオ・サバティーニに後を引き継いだ。……実は例の第6ステージは、モルコフが最終発射台役を、少々体調が悪かったサバティーニが1つ前の車両を務めていた。いつもと逆の順番だったせいで、連携や判断に狂いがでてしまったのだという。
「ミケルがどこで前に出るべきかを決める。それでサバにとってのタイミングが決まるし、ひいては僕にとってのタイミングも決まる。理想は僕をできるだけラインの近くで発射すること。今日はフィニッシュまで150から170mくらいでスプリントを始めた」(ヴィヴィアーニ)
実際は130mまでサバティーニの背後に留まり続けた。それからイタリアチャンピオンは一瞬でトップスピードに乗ると、圧倒的な勝利を手に入れた。サガンは後輪から動くことさえできず、ニッツォーロには追い上げるだけの距離が残っていなかった。
ヴィヴィアーニにとっては第3ステージに続く今大会2勝目。この日は英国でチームメートのジュリアン・アラフィリップも区間勝利を勝ち取っているから、つまりヴィヴィアーニの勝利は、所属チームのクイックステップにとってはシーズン通算60勝目となった!
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