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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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8秒後にフィニッシュしたモラールは、すぐに手放しでは喜べなかった。最終盤は後方からじわじわと詰められていることを感じ取り、「ジャージを取れるなんて、ラインを越えてしばらくしても、いまだに信じていなかった」からだ。クヴィアトコフスキーを含むメイン集団が、4分55秒遅れで1日を終えてようやく、しみじみと感激に身を委ねることができた。
「リーダージャージが着られるなんて、僕にとっては、キャリアでたった1度きりのことかもしれない。一生袖を通せずにキャリアを終える大選手だって多い。だからこそこのジャージに敬意を表して、できる限り長く守りに行くつもり。出来れば日曜日まで守りたい」(モラール)
フランス人がグランツールのリーダージャージを着用するのは、2014年ツールのトニー・ガロパン以来4年ぶり。ブエルタのリーダージャージは、さらに2011年大会のシルヴァン・シャヴァネルまで遡る。そして所属チームのグルパマ・FDJにとっては……なんと2005年ブエルタでブラッドレー・マッギーがマイヨ・オロ(当時)を4日間着用して以来、13年ぶりのグランツール総合首位である!!
2014年ツールで一時は総合2位に達した経験のある(そして総合3位で終えた)ピノは、遠征中のルームメートの快挙を、まるで自分のことのように喜んだ。
「残り1.5km地点で、モラールのマイヨ確定を知らされたんだ。なんて幸せだろう!すごい経験だよ!できるだけ長くジャージを守れるといいよね。タイム差をかなり稼いだし、モラールは上りに強い。だから1週間くらいは守りたい。嫉妬?そんなものあるわけない!」(ピノ)
ただ残念ながら、「許可されたゾーン以外での補給」があったとして、モラールには20秒のペナルティが課された。総合2位に陥落し、翌ステージは緑のポイント賞ジャージで走るクヴィアトコウスキーとのタイム差は、実際には41秒に過ぎない。
「マイヨ・ロホを着て走ることができるなんて、誇らしさでいっぱいだ。ただ僕の使命は変わらない。ピノを守ること。僕はあくまでもアシストであり、今回の成功は、ちょっとしたおまけに過ぎない。この先はピノができる限り総合上位に食い込めるよう、そして山岳ステージで勝てるよう、助けていく」(モラール)
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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