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サイクル ロードレース コラム 2018年8月30日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2018 第5ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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白壁の街並みを走るプロトン

白壁の街並みを走るプロトン

リードが順調に広がっていくにつれて、逃げ切りの確信を強めた前集団は、フィニッシュまで90kmも残して早くも駆け引きを始めた。真っ先に飛び出したのはステファヌ・ロセットとアレッサンドロ・デマルキの2人だ。

しかしコフィディス所属のフランス人は、長くは先頭を維持できなかった。ツイッターで「4日連続で飛び出すべきか、やめるべきか」を問いかけ、ファンの意見に従ってプロトン内で静かに過ごす方を選んだ山岳賞ルイス・マテマルドネスのために、1つ目の山岳でポイント潰しに走ったせいかもしれない。他の逃げメンバーにようやく1分半近い差をつけたというのに、残り65km、無印の厳しい上り坂でずるずると脱落してしまう。デマルキは予定外の独走態勢に入ってしまった。

後か不幸か、突如として、援軍がやってきた。下りを利用して矢のように飛び出したクラークとモレマが、残り52km、デマルキに追いついたのだ。グランツールで大逃げ勝利を手にした経験のある実力派ばかりが、こうして前線に揃った。その先はフィニッシュ間際まで上手く協調体制を取りながら、平均年齢31.7歳の3人は逃げを続けることになる。

後方に取り残された逃げの友たちは、代わる代わる追走を企てた。本来はティボー・ピノのアシスト役としてブエルタ入りしながら、この日は自由に走る許可を得ていたモラールも、積極的に加速を切ったひとりだった。

「目標はひたすらステージ優勝だった。マイヨ・ロホのことなど、最終盤まで本気では考えていなかった。ただ次々とアタックが起こったし、25人もいると、うっかりしてるとすぐに後方に沈んでしまう。それに僕自身が総合のことなど考えていなくとも、周りからはかなり警戒された」(モラール)

終盤の2級峠の上りで、ようやく周りを振り払うと、モラールは抜け出すことに成功する。ダヴィデ・ヴィッレッラとフローリス・デティエと共に、前を行く3人を追いかけ始めた。登り始めには1分40秒近く離されていたが、フィニッシュ手前26.7kmの2級山頂では、差を44秒にまで詰めた。

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