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「あまりにも興奮しすぎちゃたみたいなんだ」(カンペナールツ、フィニッシュ後インタビューより)
後方プロトンに残るチームエース、ペーター・サガンのために、それまで一切協力の姿勢を見せなかったペストルベルガーが、いよいよ先頭交代に加わり始めた直後だった。残り23.5km。鮮やかな加速と共に、下りへと勢い良く飛び込んだカンペナールツが、右カーブでアスファルトへと滑り落ちた。
「残念だ。だってペストルベルガーのことはよく知ってたから、もしも彼と2人で前に行けたら、プロトンの追い上げを交わせたかもしれないのに」(カンペナールツ)
かすり傷程度で済んだのは幸いだった。ただしカンペナールツの逃避行には終止符が打たれた。一方のペストルベルガーは、その後も激しくスピードアップを繰り返し、ラスト20kmでついに独走へと持ち込んだ。
なにしろほんの少し前に、メイン集団後方で、数選手が千切れている。欧州ロードチャンピオンのマッテオ・トレンティンもその1人だった。残り45kmのアタックで急激に走行スピードが上がって以降、ピュアスプリンターたちは確実に喘ぎ苦しんでいた。つまり後方にいるサガンのために引かない……のではなく、後方にいるサガンの有利に持ち込むためにも、もっともっと加速する作戦へと切り替えた。もちろん2017年ジロ初日に、本人は列車牽引しているつもりで走っていたら、まさかの逃げ切り勝利を手にしてしまった強脚ペストルベルガーだけに、同時に独走勝利の可能性も追い求めることができる。
ボラの目論見通り、クイックステップ隊列は散り散りに解体された。もはや前線を引ける人員は2人しか残っていなかった。むしろモビスターが集団先頭で隊列を組んだ。フィニッシュまで10kmを切り、あらゆる起伏を抜け出し、道が平坦になっても、総合エースのナイロ・キンタナを安全にフィニッシュまで連れて行くために最前列を死守し続けた。ラスト6.5kmでペストルベルガーの独走に終止符を打ち、ラスト4kmで最後のカーブを抜けるまで、スペインのアシスト勢は決して気を抜かなかった。
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