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サイクル ロードレース コラム 2018年7月26日

ツール・ド・フランス2018 第17ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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トーマスは総合2位以下とのタイム差を1分59秒差に開き、今大会7枚目のマイヨ・ジョーヌを受け取った。「僕はフルームと戦っているのではなく、あくまでも自分と闘っているんだ」と、5月のジロでも何度も繰り返したセリフを改めて口にしたデュムランは、そのフルームを抜いて総合2位に浮上した。フルームのトーマスに対する遅れは2分31秒に広がり、総合4位ログリッチェは人生初のグランツール表彰台までの距離を48秒差から16秒差へと一気に縮めた。総合5位につけていたロマン・バルデは、最終峠に低血糖で苦しみ、総合8位へと一気に陥落した。

「うん、ここから先は、チームメート全員から、完全なるサポートを受けられるだろう。ただ前にも言ったように、僕ら2人は嘘偽りない関係を保っている。フルームの調子が悪いからって、彼に対してアタックをかけるなんてありえない。僕らは良き友達で、オープンな関係なんだ。ウィギンスとフルームのいざこざがあった後だから、なかなか信じてはもらえないかもしれないけど……」(トーマス、公式記者会見より)

数日前からトーマスは「フルームと僕とが互いに対して攻撃を仕掛けることはない」と幾度となく断言している。つまりフルームにとって、史上5人目の「5勝クラブ入り」と、史上2人目の「4グランツール大会総合優勝」の可能性はもはや極めて小さくなった。だって2018年ジロ第19ステージで見せたような大胆な逃げで状況を完全にひっくり返す戦法は、絶対に使うことはできないのだ。たとえば第19ステージの今大会最後の難関山岳ステージで、トーマスがあり得ないほどのひどいバッドデーに襲われるか、翌第20ステージの個人タイムトライアルで、自らが全てを凌駕するほどの素晴らしい走りを実現させるか。ほぼそれだけだ。

出走と同時にぽろぽろと集団から脱落していったスプリンターたちも、なんとか全員無事に65kmを走り切った。激しい落車の犠牲となり、傷だらけ、血だらけになりながらも、マイヨ・ヴェールのピーター・サガンもフィニッシュにたどり着いた。レントゲンの結果、幸いにも骨折等はなかった。本人もパリまで走り続けることを宣言している。

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ツール・ド・フランス2018 7月7日(土)~7月29日(日)
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宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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