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激しい攻防は、残り2kmを切るまで延々と続けられた。しかしトーマス、フルーム、デュムラン、バルデのぎりぎり均衡が崩れることはなく、何度遅れようとも、ランダも必ず前線へと戻ってきた。だからこそラスト1.8kmを切ると、この5人は、緊張感あふれるお見合いごっこへと移行した。互いの様子を横目で伺い合い、スプリントに備えて皆すかさずジャージの前を閉め、緩やかなカーブラインに合わせて必定以上に蛇行し……。
そして残り700m、ランダの加速がきっかけで、スプリントが勃発した。2つのロータリーを上手くすり抜けて、最終ストレートで最高の加速を切ったのはトーマスだった。ノーマルジャージ姿でロングスプリント勝利を手にした24時間後に、マイヨ・ジョーヌ姿で、雄たけびと共に区間2連勝をもぎ取った。英国人として史上初めて伝統のラルプ・デュエズの山頂を制し、もちろん第15番カーブのプレートに、自らの名前を刻む権利を手に入れた。
「なんてクレイジーな気分だろう!いまだに信じられないよ。昨日ほど絶好調だったわけではないけれど、今日もすごく調子が良かった。だから今日の目標は、総合の主要ライバルについていくことだったんだ。それなのにこうして素晴らしい勝利を手に入れられるなんて。この勝利のことは、きっと一生忘れないだろう」(トーマス、公式記者会見より)
2位には2秒差でデュムランが、3位には3秒差でバルデが入った。フルームは4秒差4位、ランダは7秒差5位と続く。また落車で背中を痛めながらも、驚異的な精神力で追走を続けたニバリは、プリモシュ・ログリッチェと共に13秒遅れでフィニッシュラインを越えた。
区間1位のボーナスタイム10秒をも手に入れたトーマスは、総合2位以下とのタイム差を1分25秒から1分39秒へと開いた。その2位につけるのがフルームで、この日も総合覇者に課されたミックスゾーンインタビューでは、世界中のメディアに対して、トーマスは「リーダーはあくまでもフルーム」と繰り返し何十回となく答えることとなった。
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