人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
やはり残り4Km前後でデュムランとトーマスは合流を果たす。それにしてもデュムランは、昨ジロの失敗で、「協力体制」などという幻想はきっぱり捨てたようだ。後輪に張り付いているだけのトーマスには構わず、ただひたすらハイペースで走り続けた。またマーティンとフルームは一時的な共闘体制を組み、きっちり先頭交代を行った。むしろ置き去りにされたロマン・バルデ、ヴィンチェンツォ・ニバリ、ナイロ・キンタナ、プリモシュ・ログリッチェ、ステフェン・クライスヴァイクは、相変わらず足並みが揃わぬまま、ただずるずるとタイムを失っていくばかりだった。
ラスト1Kmのフラムルージュを、ニエベが先頭で潜り抜けた。その約20秒後をデュムランとトーマスが追い、さらに5秒ほど後には、ついにマーティンを振り払ったフルームが、おなじみの高速ペダリングで前方へと駆け上がっていた。ここでもう1度、トーマスが強烈な加速を切る。チームエースがぐんぐん背後から接近してくるのを知ってか知らずか、全てを一発で振り払い、ひとり敢然と前方へと突き進んでいった。
まるで6月の再現だった。今年のクリテリウム・デュ・ドーフィネでも、黄色いリーダージャージ姿のトーマスは、この山でライバルたちを蹴散らしている。しかもアタックを打ったのは、残り約600~650mと、ほぼ同じ場所だ(詳しく見比べてみると、今ツールのほうが50mほど早めにアタックしている)。前方にエスケープの残党が1人残っていたのも、また同じ。ただ6月は21秒差で逃げ切り優勝を許してしまったのに対して、今回は残り350mでニエベを捕らえ、そのまま突き放した。
「ここで勝てるなんてびっくりしている。この区間勝利だけでも、僕のツールはすでに大成功だよ。しかも区間勝利だけでなく、マイヨ・ジョーヌも取ってしまった。単純に信じられないような気分だし、本当に満足している。この先も出来る限り長く、総合表彰台の位置を守り続けたい」(トーマス、公式記者会見より)
昨大会の開幕タイムトライアルで区間初優勝を果たし、4日間に渡り黄色いジャージを身にまとった経験がある。ただしトーマスにとって、ツールの「ラインステージ」のフィニッシュラインでガッツポーズを振り上げるのは、正真正銘初めての体験だった。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
4月21日 午後7:30〜
-
4月17日 午後7:45〜
-
Cycle*2024 リエージュ~バストーニュ~リエージュ ファム
4月21日 午後11:55〜
-
4月7日 午後6:05〜
-
Cycle*2024 ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ
4月17日 午後11:55〜
-
Cycle*2024 月チャリ~#jspocycle NEWS~ (04/22)
4月22日 午後7:00〜
-
3月31日 午後4:55〜
-
J SPORTSオンラインショップ インフォメーション #1
4月19日 午後5:30〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!