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一方で第2ステージから緑色のジャージを着ているペーター・サガンは、中間ポイントが、ちょっとした起伏を越えた後に設置されているのを見逃さなかった。つまりはいつものやり方だ。ピュアスプリンターたちが決して追いかけてこられない地形で逃げ、悠々とポイントを収集する……。こうして29km地点で、首位通過の20ptをまるまると手に入れた。
そこから道は、いよいよ起伏を増していく。今大会初の1級峠への山道で、本日の収集作業を終えたサガンは後方へと帰っていった。ヴァンアーヴェルマートはもちろん、驚異的な走りで先を続けた。
「休息日明けのステージは、たいてい、僕は自分の限界を超える走りができるんだ。ただスカイが果たしてどんな動きを見せるのか心配だったけど、彼らは特に追いかけてはこなかった。全力を尽くしたし、なにより脚の調子がすごく良かった。タイム差が7分に開いた時点で、行けると確信した」(ヴァンアーヴェルマート、公式記者会見より)
ツール初登場の超級グリエールに入ると、逃げ集団内で誰が一番強いのかはっきりと見えてきた。若きフランス人の2人、ジュリアン・アラフィリップとダヴィド・ゴデュが山岳ポイントを激しく競り合った。2013年ツール・ド・ラヴニール最終ステージで自らが制した山頂を、アラフィリップが再び勝ち取ると、さらには全長1.8kmの未舗装路を先頭で突っ走った。真っ白な砂ぼこりが舞い上がった。
「今日は山頂にむけてスプリントした。だって山岳ジャージを1日だけでも着るのがずっと夢だったから。でも、あくまで、これは『今日の目標』であり、『大会を通しての目標』ではないんだ。それに山岳ジャージの行方は、どうしても総合争いに左右されてしまうもの。たとえパリまでこのジャージを守れなくとも、失望はしない」(アラフィリップ、公式記者会見より)
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