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サイクル ロードレース コラム 2018年7月13日

ツール・ド・フランス2018 第6ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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しかし数キロ先で、ベルギーチームの本当の企みが明らかになる。突如として……先頭のメンバー全員で猛烈な加速を切ったのだ! 豊かな大地には、遮るものなど何もなく、ただ強い横風が吹いていた。あっという間に集団に亀裂が入り、さらにはズタズタに分断された。ナイロ・キンタナ、ヴィンチェンツォ・ニバリ、ヤコブ・フグルサング等々の総合有力勢が、一時は後方へと押しやられた。

ただクイックステップが最も千切りたかったはずの総合首位グレッグ・ヴァンアーヴェルマートは、きっちり先頭集団に留まり続けた。またカーブをいくつもこなすうち、いつしか風向きも変わった。補給地点も過ぎた。結局は20Km近くもクレイジーな高速走行を続けた先に、クイックステップは作戦終了を決めた。スピードが少し緩み、後方に千切れた選手たちも徐々に集団復帰を果たした。

むしろ分断計画の被害者はエスケープだった。7分以上あったタイム差は、おかげで2分に縮まった。わずかなチャンスに賭けて、ゴダンが再アタックを試みた。さらに1回目の最終登坂では、グルリエがディレクトエネルジー魂を見せ、最後まで吸収に抵抗し続けた。しかし今回も大きな成果は手に入らなかった。ただゴダンがチームに今大会3枚目の「赤ゼッケン(敢闘賞)」を持ち帰っただけだった。

「こうして逃げを繰り返せば、僕らチームはきっと、いつかは最後まで逃げ切れるエスケープに乗ることができる。逃げ分野で主役になるために、僕らはツールにやってきたのさ」(ゴダン、フィニッシュ後インタビューより)

3年ぶりにツールに戻ってきたブルターニュの「壁」が、史上初めて、コースに2回組み込まれた。1回目は比較的大きな集団のまま、プロトンは全長2Kmの急坂をよじ登った。ただ山頂間際でトームス・スクウィンシュがするり抜け出すと、自らの山岳ジャージにさらに2ptを積み重ねた。後に続いて飛び出したジャック・バウワーのほうが、厄介だった。なにしろ下りへと全力へと飛び込んでいったのだ。

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