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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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総合争いに関しても、やはりBMCは極めて上手くやった。なにしろ初日の落車分断で51秒失った総合エースのリッチー・ポートが、あらゆる総合ライバルから、最大限のタイムを奪い返したのだから。
「第1ステージであんなふうにタイムを失ってしまうというのは、精神的にひどくきつかった。それにTTTはライバルたちからタイムを奪う機会だと思っていた。『取り戻す』機会なんかじゃなくてね。そうは言ってもすごく満足している。チームメートはレースの間中、僕に風が当たらぬよう守り続けてくれたし、僕の遅れを取り戻すために全力を尽くしてくれた。おかげで、こうして、振り出しに戻ることができた」(ポート、ミックスゾーンインタビューより)
同じく初日に51秒落としたクリス・フルームとアダム・イェーツにとっても、このTTTは「取り戻す」機会となった。チームスカイは4秒遅れの区間2位、ミッチェルトン・スコットは9秒遅れの区間4位と、揃って好タイムを記録した。
いや、遅れを取り戻すどころか、むしろ追い越した。ポート、フルーム、イェーツの3人は、序盤2日間で一切タイムを失わなかった総合ライバルの大部分よりも、あっさりと総合上位に立ったのだ。総合首位ヴァンアーヴェルマートに対してポートが51秒差、フルーム55秒差、イェーツ1分差なのに対して、たとえばヴィンチェンツォ・ニーバリは1分06秒差で、ロマン・バルデは1分15秒差。もしも3人が初日にタイムを落としていなかったとしたら、昨大会総合3位のバルデは、たとえばフルームから2分02秒もの遅れを喫していたことになるらしい……。
「ビッグチームからの遅れを最小限に食い止めることが出来た。ほっとしているし、チームの働きを誇りに思う。僕自身も足の調子は良かったし、プレッシャーに打ち勝てたことにも満足してる」(バルデ、TVインタビューより)
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