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サイクル ロードレース コラム 2018年7月9日

ツール・ド・フランス2018 第2ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「本当は山岳ジャージをプレゼントしたかったんだけどね。でもジャージが取れなくても、他の2人が後ろに下がってしまっても、僕のやる気がしぼんでしまうことなんてなかったさ。それに地元ファンの目の前で、脚を緩める選択肢なんて僕にはなかった。たとえ不可能だと分かっていても、ひたすら努力を続けた」(シャヴァネル、ミックスゾーンインタビューより)

なにより今回が「人生最後」のツールと決めている。2001年に初めて出場してから、毎夏欠かさずフランスを一周してきた。2018年にはとうとう史上最多18回目の出場記録を打ち立てた。

「すごく楽しかったよ。顔なじみのサポーターをあちこちで見つけたし、たくさんの声援や横断幕に励まされた」(シャヴァネル、ミックスゾーンインタビューより)

ひとりだったけれど、孤独ではなかった。コースはまるでシャヴァネルのためだけに敷かれた花道のようで、時に詰めかけたファンとハイタッチするシーンさえ見られた。最大4分15秒ほどのタイム差を許され、たっぷり138kmに渡ってひとり逃げを続けた。そして残り14kmのボーナスポイントで1位3秒の小さなご褒美を手にした直後、スピードの塊と化したメインプロトンに、シャヴァネルは静かに飲み込まれていった。フィニッシュ後には人生10回目の敢闘賞表彰式へと臨んだ。

追走の責任はクイックステップフロアーズが負った。マイヨ・ジョーヌ姿のガビリアを引き連れて、1日中、集団先頭で黙々と汗を流した。ところがステージも最終盤に差し掛かると、複数のスプリントチームはもちろん、第1ステージの「悪夢」を繰り返すまいと、総合系チームも集団最前列へと詰めかけた。おかげで前日以上の危険な密集状態が作り出された。あちこちで落車が発生し――ルイス・レオンサンチェスは即時リタイアを余儀なくされ、アダム・イェーツも落車後の集団復帰にずいぶん労力を尽くした――、集団内の緊張感はぐんぐん高まっていった。

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