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サイクル ロードレース コラム 2018年7月9日

ツール・ド・フランス2018 第2ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ラスト2kmの右カーブが、流れを変えた。集団の前方で落車が発生し、黄色のフェルナンド・ガビリアは地面に倒れ込んだ。難を逃れたひと握りの選手だけで小集団スプリントが争われ、ペーター・サガンが区間勝利を手に入れた。世界チャンピオンの証アルカンシェルの上にマイヨ・ジョーヌを重ね着し、さらには過去5年間に渡って我が物としてきたマイヨ・ヴェールも、2年ぶりに取り戻した。

ひどく暑い日曜日の午後は、長いひとり旅で活気付いた。そもそもの始まりは3人だった。スタートと直後にシルヴァン・シャヴァネル、ミヒャエル・ゴグル、ディオン・スミスが前方へと飛び出した。ところが28km地点で4級峠を越えると、状況はがらりと変わる。

ゴグルは右ひざの痛みを訴え、逃げ集団から脱落した。一方で4級峠を先頭通過し、赤玉保持者のケヴィン・ルダノワと全く同ポイントで並んだスミスは、自らの意志で後方への退却を決めた。この場合、山岳ジャージの行方は、総合順位で決まる。初日を終えた時点でスミス49位10秒差なのに対して、ルダノワは163位3分12秒差。つまり何事もなく走り終えることさえできれば、自動的に山岳ジャージはスミスの手に渡る。だったら集団内で体力を温存しつつフィニッシュを待つほうが、ずっと賢いやり方に違いなかった。こうしてスタートからわずか30km走っただけで、エスケープはシャヴァネルひとりになった。

ツール開幕のちょうど1週間前に39歳になったシャヴァネルは、自らのトレードマークである「大逃げ」にあくまで忠実だった。これこそが自らに区間3勝、スーパー敢闘賞2回、そしてマイヨ・ジョーヌ2日間の栄光を与えてくれた。なによりこの日は所属チーム、ディレクトエネルジーのお膝元ヴァンデ県を駆け抜けた上に、チームマネージャーのジャンルネ・ベルノドーの62歳の誕生日!

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