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ラスト220mで解き放たれたガビリアは、そのまま最前列を誰にも譲らなかった。ペテル・サガンやマルセル・キッテルという「大ベテラン」も追い上げたが、微妙な上り坂でも決して勢いは衰えなかった。ツール初心者の23歳はフィニッシュラインで悠々と両腕を大きく開いた。2015年・2016年オムニアムの世界チャンピオンにして、すでに昨ジロ・デ・イタリアで区間4勝を手にしてきた俊足スプリンターは、コロンビア人としてはツール史上初めての「スプリント」区間勝利を手に入れた。
もちろんグランツール初日区間勝者として、自動的に総合首位の座についた。2003年大会でビクトール・ユーゴ・ペニャが3日間マイヨ・ジョーヌを身にまとって以来となる、史上2人目のコロンビア人マイヨ・ジョーヌに輝いた。
「僕にとってマイヨ・ジョーヌ獲得はとても大切なこと。なにしろコロンビアは15年間この日を待ち続けてきたし、たくさんのコロンビア選手がマイヨ・ジョーヌ獲りをトライしてきた。だからうん、すごく満足だ。この先どれだけジャージを守り続けられるか分からない。でも今は、この素晴らしい瞬間を、心から満喫したい」(ガビリア、ツール公式記者会見より)
さらにはポイント賞マイヨ・ヴェールも新人賞マイヨ・ブランも独り占め。中間スプリントも積極的に攻め、プロトン内首位通過(=4位)を果たしたガビリアは、緑ジャージ常連サガンに早くも26pt差を突きつけた。ちなみにポイント賞2位のサガンは世界チャンピオンジャージに優先権があるため、第2ステージは3位キッテルがマイヨ・ヴェールを着て走る。新人賞ジャージは昨シャンゼリゼ区間を制したディラン・フルーネウェーヘンに貸与される。
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