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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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スプリントに向けすでにスピードを上げていたプロトンは、分断をきっかけにさらに勢いを増した。前方集団にリーダーを残す総合系チームも、最前列でこぞって加速を試みた。そんな中、チームスカイに2つの悲劇が襲い掛かる。新人賞マイヨ・ブラン大本命……どころかマイヨ・ジョーヌ大穴にさえ挙げられるエガン・ベルナルが単独で落車。さらにフィニッシュまで5㎞の地点、絶対的エースのクリス・フルームが、コース脇の草むらに転がり落ちてしまった!
カオスついでに残り3.5㎞では、過去3度ツールで総合表彰台に上ってきたナイロ・キンタナが、踏切横断のせいで両輪同時パンクした。こうしてフルームもキンタナも、ポートもいない、ほんの70人ほどの小さな集団が、2018年ツール初日のフィニッシュへと突進した。
その小さな集団の中に、ラスト1㎞、クイックステップはなんと7人を残していた。2017年グランツールでは16勝を叩きだし、2018シーズンは今大会前までに47勝という大量の勝ち星を手にしてきたベルギーの常勝軍団は、この日も完璧すぎるほどの列車を走らせた。チームメンバーの1人1人が自らの役割を申し分なきまでに勤め上げ、スプリントエースのガビリアを最前列へと押し出した。
「チームメートみんなの美しき仕事のおかげだ。彼らは僕のために全身全霊を尽くして走ってくれたし、フィニッシュ手前で僕を確実にベストポジションへと導いてくれた」(ガビリア、ツール公式記者会見より)
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