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クリンチャー、チューブラータイヤ共通で近年選手から好まれるのは実測25mm~26mmのタイヤ。このサイズ帯なら少々のダート区間にも対応できるので、機材で迷うということも防げます。近年スタンダード化している空気抵抗を考えたリム幅のワイド化など、最近設計されたホイールとのマッチングもよく、転がり抵抗と重量バランスも良い。
レースで使用し幅の実測値が拡がったタイヤは、どんどん交換していきます。またレース路面が砂利、泥、石畳メインになると27~28mmが常識になり、一方で一時期のように18mmなど20mmクラスの「細いタイヤ」は全く姿を消してしまいました。これは概念の変化や流行が大きく関わっています。
もう一つは、プロレース機材として「サドル」についての新常識。
昔のサドルは、簡単には壊れない構造の大きな重いサドルが主流でした。選手とメカニックとの間で、「慣らし」や「馴染む」という感覚が存在し、よほどのことがないかぎりサドルを交換することは稀でした。
しかしカーボン軽量化時代に突入し、メカニックもサドルに対しての常識が大きく変わりました。誤解を恐れずに表現するなら、プロレースの世界ではサドルは正に「使い捨て」時代。クラッシュすると曲がってしまうので、即座に交換は当たり前(昔のスチームフレームのサドルは修正可能だった)、慣れて沈んでしまっても即座に交換します。
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