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サイクル ロードレース コラム 2018年7月1日

フランスの風土を五感で感じ、その魅力にふれる。「ツール・ド・フランスとともに生きる」という愉しみ方 / Tour de France 2018

ツール・ド・フランス by 山口 和幸
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勝負どころの山岳ステージでは熱心なファンが沿道にズラリ。

勝負どころの山岳ステージでは熱心なファンが沿道にズラリ。

そこではクルマのトランクに用意されていた立派なランチボックスを提供されるのだが、すかさずクーラーボックスから冷えたシャンパンが取り出され、シャンパングラスにそそがれた。上等な琥珀色の液体を飲み干すと、次は赤ワインのためのグラスが出てきた。こいつらは毎日こんなことをやっているのかと感心してしまった。

そのとき気づいたことは、「ああ、このレースは世界最高峰の競技であるとともに、社交や娯楽が同時進行で展開していく一大イベントなんだな」ということだった。「仕事はきちんとするが、人生の楽しむべきところは外せない。だってフランス人だからね」とでも言っているかのようだった。

そんなことを考えているうちに、「選手たちが近づいてきたぞ」とそそくさとグラスやランチボックスを回収し、任務に戻っていったのである。

そんな憂愁の思い出は心に刻まれているが、現在のフランスは日本と同様に飲酒運転は厳罰に処せられる。つまりハンドルを握る者がアルコールを口にすることはない。日々のランチで隣に座ったフランス警察がワインを飲んだくれているとしたら、彼は運転を免除された者だ。もっと言えばツール・ド・フランスのコース途中にもアルコール検問があり、違反をすればその場で資格はく奪である。

そうなのだ。7月7に開幕する2018年のツール・ド・フランスは第105回大会となる。ランス中西部のバンデ県とペイドラロワール地方で開幕。右回りでフランスを一周する。山岳区間は4年ぶりに前半がアルプス。中盤に中央山塊が待ち構え、後半がピレネーとなる。第16ステージ途中でスペインを15km走るが、ほぼフランス国内を走るのが特徴で、これは2006年以来のことだという。

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