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【ジロ・デ・イタリア:レビュー(第1~3ステージ)】昨大会覇者デュムランか?それとも歴史的偉業に挑むクリス・フルームか?「第3の男」たちからも目が離せない
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかその第1ラウンドは、第1ステージとなるはずだった。ところが個人タイムトライアルのコース試走中にフルームが転倒。「実際のレーススピード、つまり時速20kmから30kmで」右コーナーに突入する、まさにその最中に地面に滑り落ちた。膝を打ち付け、右半身を大きく擦りむいた。たしかに開幕前の公式記者会見で「タイムトライアルだけに頼って今大会を勝ち取ろうとは考えていない」と語っていたフルームだが、思わぬハンデを背負ってしまった。
結局は最終走者のデュムランが、アルカンシェル=世界チャンピオンにふさわしい走りを披露し、全てを凌駕した。エルサレムの市街地コースを最速で駆け抜け、早くもマリア・ローザを身にまとった。対するフルームは本来の走りが出せず、わずか9.7kmの行程で、37秒もの遅れを喫した。
もちろん他の強豪たちも、両者だけに話題を独占させておくつもりはないはずだ。総合表彰台、さらには総合優勝の座さえも虎視眈々と狙う「第3の男」たちの間では、サイモン・イエーツが首位から20秒遅れで最上位につけた。さらにドメニコ・ポッツォヴィーボが27秒差、ティボ・ピノが33秒差、エステバン・チャベスが46秒差、ファビオ・アルが50秒差、そしてフルームと同じく試走中に落車したミゲルアンヘル・ロペスが57秒差と続く。
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