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【フレッシュ・ワロンヌ プレビュー】バルベルデ「僕がフィニッシュ手前で先頭に立った場合、そこから先は僕を倒すのは至難の業だろうね」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか2018年も開催委員会はコースにメスを入れる。例年以上に大胆に。全長198.5kmのコースには、11の登坂と無数の起伏が散りばめられた。シュマン・デ・シャペル(教会通り)、別名「ユイの壁」を、プロトンは例年通り合計3度よじ登る。1度目140.5km地点、2度目169.5km地点、そして3度目を上りきった先にフィニッシュラインが引かれる。もちろん3年前に初めて「ユイ直前の激坂」として導入され、昨年は通過回数が2倍に増えたコート・ド・シュラヴ(登坂距離1.3km、平均勾配8.1%、最大15%)が、今年も同じように「気の早いアタックの舞台」を提供する。
ただむしろ、この春の目玉は、リエージュ~バストーニュ~リエージュで使用される登りが登場すること。65km地点のコート・ド・ラ・ヴェケ、そして82km地点のコート・ド・ラ・ルドゥットだ。ラ・ルドゥットと言えばおなじみ、「クラシック最古参」リエージュの中でも指折りの勝負坂である。登坂距離2km、平均勾配8.9%、最大勾配17%、22%ゾーンさえ一瞬登場する超難関は、集団内の弱者を苦しめ、プロトンの規模をひとまわり小さく絞り込む役割を果たしてくれるだろう。
惜しむらくはフィニッシュまで100km以上も離れていること。それに……そもそもリエージュ~バストーニュ~リエージュの登坂が加わったところで、例えば絶対的な優勝大本命アレハンドロ・バルベルデにとって、なんの障壁にもならない。
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