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バスケット ボール コラム 2020年3月18日

ミニインタビュー:古川孝敏(秋田ノーザンハピネッツ #51)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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3月14日に無観客で再開されたサンロッカーズ渋谷との1戦目、古川孝敏は15点中9点を4Qで記録。残り42秒にはジャスティン・キーナンの逆転シュートをアシストするなど、秋田ノーザンハピネッツの逆転勝利に大きく貢献した。試合後に話を聞くと、久々のゲームと勝利に喜びを感じながらも、難しい環境の中でプレーしていたことを率直に話してくれた。

Q ほぼ1か月チームメイトとの5対5ばかりの状況から、久々に試合ができたことについての率直な印象を聞かせてもらえますか?
「だいぶ久しぶりの試合だったので、バスケットができるというのは正直うれしい…、そこに関して言えば。ようやくできる、長かったなと思ったので。準備はしてきましたし、できたのは良かったですけど、こういった状況でやっているのでいつもと違う雰囲気でした。この状況を理解しなければならない部分もあるので、いい悪いの話ではないですけど、この中でどれだけ自分たちがやれるかというところに、どちらかと言えば僕はフォーカスしていました。久しぶりだなというところもあったんですけど、バスケットボールだけではない大変な状況の中でこういった環境でやるということに対し、自分たちがどれだけやれるかというところにどちらかと言えば気持が置いてあったので、結果として試合に勝ててよかったなという感じですかね」

Q 中断している間に自身やチームメイトに対して、フォーカスしていた部分は何でしたか?
「まずは各々のシューティング。シンプルな部分だったんですけど、そこの底上げというのがチームの方針としてあったので、数多く打ち込みました。あとは新しいことができないので、よくチームケミストリーだ!、セイムページだ!って言いますけど、そういうところをしっかり構築していけるように多くコミュニケーションをとってやる意識をしていました。約40試合が終わった中での改善点、またいいところを出しながら、改善していきながらできるように練習中から、小さいことですけど、日本人選手とか外国籍選手に限らず、僕はそこを意識してコミュニケーションをとって詰めていけたらなと思ってやっていました。簡単にはいきませんが、みんなで意識の共有をできたことはすごくよかったのかなと思います」

Q 意識の共有というところでは、4Qの終盤にそれが出た感じでしょうか?
「難しいところですね。結果的に勝ててよかったというところもあるし、それまでの流れも波が大きかったところもあるので何とも言えないですけど、13点リードされてひっくり返せたところだけ見ると、あのような勝ち方はなかなか簡単なことではないので、ひっくり返して勝てたことが自分たちにとってポジティブに捉えられる部分なのかなと思います。逆にその経験を単純に勝ったというだけではなく、そういった勝ち方ができたところにみんながしっかりフォーカスし、今後どう続けていけるか、我慢することであのような展開に持っていける、大きく崩れないでやっていけるところをしっかりみんなが理解してやることがすごく大事だと思います。単純に理由は“再開して1試合目、無観客でやって勝ちました”というただの試合にはしたくないとすごく思っているので、どれだけこの試合が次につなげられるかということですね」

Q 同点の3Pシュートを振り返っていただけますか?
「なかなか点が取れていなかったシチュエーションでしたし、あそこのディフェンスに対してちょっと緩かった部分もあったので、オンボール(スクリーン)を使ってチャンスがあればなと思っていたところで、同じ形で3本ほどポンポンポンと入ったのでよかったのかなと思います」

Q こういった社会情勢の中で、いろいろ難しいということは意識しないようにしていたのか、それとも意識せざるを得なかったのか、どのような感じだったのですか?
「意識しないことはまずないです。選手としてプレーはしますけど、まず人として健康管理をしっかりしなければいけないですよね。そこは最大限に意識していますし、そういったところでもし自分たちが(ウィルスに)かかってしまったら、リーグがどうなってしまうかわからないですし、もちろんかかりたくもない。そこはすごく意識していました。この体育館(青山学院記念館)もそうですけど、このような状況(無観客)でこれまでやることがなかったので、本当にどんな感じかなというのは正直ありました。僕はこの状況の中でやるのが“しんどいな”、コロナだからどうこうというところに気持がなかったわけではないですけど、どちらかと言うとどう自分たちが戦うかというところにフォーカスできていた部分があったのかなと。つまりやると決まった時点で自分たちはやるための準備しかしてこなかったので、そこで選手としてどれだけブレないか、ブレてしまうと意味がないので…。もちろん、各々いろいろなことを言っている人がいる中で感じるところはあると思いますけど、こうやってバスケットをするということは、多くのファンが来られていないですけど、画面越しに応援してくださる方々からメッセージをもらっていますし、自分たちがこうやって頑張ることで、その人たちを元気づけられたらいいなと思います。最大限に自分たちのケアをしながら、やれるところをしっかりやっていくだけだと僕は思います」

文:青木 崇

辻直人の「辻な音」第11回

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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