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バスケット ボール コラム 2019年12月29日

準優勝の福岡大大濠、1年越しに証明した「福岡勢対決が日本一決定戦」

ウインターカップコラム by 平野 貴也
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福岡大大濠

あの言葉は、本当だった。1年前のウインターカップ決勝戦、コート上で優勝インタビューを受けた福岡第一高校の井手口孝コーチは、こう言った。

「私たちは、11月3日に事実上の決勝戦(福岡県予選の決勝戦で、福岡大大濠高校に勝利)をやって来た。あれ以上のスコアで勝たなければいけないと思っていた」

県大会決勝で破ったライバルへのリスペクトだった。福岡大大濠のいない全国大会を、福岡第一はぶっちぎりの強さで優勝した。あれから1年。今度は、初めてウインターカップの決勝戦で両校の対戦が実現した。ウインターカップ2019第72回全国高校バスケットボール選手権大会の男子決勝戦、勝ったのは、福岡第一。初の連覇を成し遂げた。一方、敗れはしたが、福岡大大濠は最後まで食らいつき、今大会で唯一、福岡第一に控えチームでのプレーを許さなかった。

福岡大大濠は、昨年のウインターカップだけでなく、今年のインターハイにも出場できなかった。昨年は、インターハイの時期に年代別代表の活動が重なり、福岡県代表として出場した両チームとも早期に敗退。決勝進出によるウインターカップの出場権を得られなかった。そのため、県予選で潰し合いになった。今年は、ウインターカップの出場チーム数が増える一方で、インターハイはチーム数を削減。福岡県は2枠から1枠になったため、2位だった福岡大大濠は、全国にたどり着かなかった。強くても全国に出られないチームとしての悔しさをずっと抱えているチームであり、最強の王者は、それをよく知っていた。

福岡第一の井手口コーチが「全国で1、2番の力を持った2チーム」と評したのは、昨年の両チームだが、代替わりをしてもなお、王者の福岡第一にとって最大のライバルは、変わらなかった。前半は、福岡第一の長身留学生クベマ ジョセフ スティーブ(3年)のブロックをかわせずに苦しんだ福岡大大濠だったが、後半はスティーブにダブルチームを仕掛けてボール奪取から速攻を繰り出すなど反撃。最後は、横地聖真(3年)が3ポイントシュートを決めたが68−75とし、今大会で唯一、1ケタの点差まで福岡第一を追い上げた。

福岡大大濠の主将を務めた西田公陽(3年)は「昨年(福岡第一の)井手口先生が『福岡の決勝が事実上の決勝だった』ということを言われて、実質2位なんだと思った。でも、2位は1位じゃない。そこに悔しさも感じた。大濠は日本一を取るべきチーム。そのチームが全国に出られていないことが悔しかった。今まで何度も戦って来て、福岡第一さんのおかげで自分たちが成長できた部分もあるので、感謝しています」と雌伏の時もずっと同じ県で戦い、追いかけて来た相手との関係に感謝を示した。

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