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バスケット ボール コラム 2019年12月29日

河村勇輝(福岡第一):2年前の敗戦を糧に成長し、高い目標設定を掲げて意識も変化した3年間

ウインターカップコラム by 青木 崇
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31点、20リバウンド、11ブロックショットとペイント内を完全に支配したクベマ・ジョセフ・スティーブの大活躍により、福岡第一は試合開始からほとんどの時間帯で主導権を握っていた。一度もリードを許さなかったことでも、75対68というスコア以上の快勝と言っていいのかもしれない。

ただし、3Q中盤で22点のリードを奪ったとはいえ、福岡大附属大濠にオフェンス・リバウンドや速攻から立て続けに失点する状況に直面。4Q残り3分19秒で62対71の9点差まで詰め寄られ、その後のオフェンスを止められてしまうと福岡大附属大濠の追撃が続くと思われた局面で、河村は大黒柱として存在感と勝負強さを発揮する。スティーブとのピック&ロールからドライブでマッチアップしていた平松克樹を抜くと、ヘルプにきた田邉が手を上げられないタイミングでステップバックすると、ジャンプシュートは見事にリングの間を通過した。

このビッグショットは、「大濠高校さんとの試合は全部勝ってやる」という河村の気持を象徴するのであり、福岡大附属大濠の夢を砕くという点でも大きな意味があった。3Pシュートが7本中1本成功と低調ながらも、河村は2連覇をかけてライバルとの戦う決勝で10点、13リバウンド、11アシストのトリプルダブルを達成。プレッシャーのかかるビッグゲームであっても、チームを勝利に導ける素晴らしい選手であることを改めて証明した。

「簡単に言うと、人生が変わったなと。将来の夢とかも高校になって変わったことですし、ビジョン的なものがすごく広がった3年間だったと思います。とても充実していました」

福岡第一でのキャリアをこう振り返った河村は、日本代表のジャージーを着て世界の強豪と戦える選手になることを目標にしている。ハードワーカーというだけではなく、バスケットボールに対して真摯に取り組む姿勢を持ち続けながらレベルアップしていることからすれば、目標が現実のものになっても決して驚かない。サイズの不利を武器に変えられる選手として近い将来、世界のバスケットボールファンに大きな衝撃となるようなプレーを見せてくれると期待している。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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