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バスケット ボール コラム 2019年12月26日

大阪薫英女学院、きん差のゲームを救ったのは新制度の国体が育てた「楽しい子」

ウインターカップコラム by 平野 貴也
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安藤コーチも「楽しんで、と声をかけたとおりにやってくれたので、福田を戻さなくても良かった。チームを救ってくれましたね。1年生で思い切りよくやっていたのに、大会に来る前は、少し元気がなかった。だから、あなたの名前は、何? 泣く子? 苦しい子? と聞いて『楽しい子』です、なんていう話をしてきました。コートに入れて、少し緊張するかなと思ったら、どーんと行ってくれたので、度胸がありましたね。怖いもの知らずで、良かったと思います」とルーキーの働きに笑顔を見せた。

大阪薫英女学院は、夏のインターハイで4強入りをしているが、宮城はユニフォームを着ていなかった。主力に混ざるようになったきっかけは、インターハイ後の国民体育大会だった。国体の少年の部は、今年から年齢制限を変更。これまではU−18で3年生が主力として出ていたが、出場機会の少ない1年生(と2年生の早生まれ)を対象としたU−16となった。この大会で準優勝した大阪府代表でプレーしたのが、宮城だった。

「大会に来る前は(試合でこのチームの)ユニフォームを着るのが初めてで、緊張しましたけど、ここに来たら思い切りやるようにしました。めちゃくちゃ楽しかったです。3年生は、この大会が最後。3年生にも楽しんでもらいたいと思って、笑顔は心がけて、楽しくプレーしようと思いました。国体でプレータイムをもらって、思い切りやれましたし、速攻のドライブとかは自信があります」(宮城)

下級生が戦える全国大会という新たに生まれた希少な舞台で、宮城は飛躍のきっかけをつかんだ。インターハイから固定された先発5人が戦う印象の強かったチームだが、生まれ変わった国体を機に、もう1人、流れを変える駒が増えた。

翌27日の準決勝では、夏のインターハイを制した女王、桜花学園高校と対戦する。森岡は「厳しい試合になると思うけど、薫英らしいバスケットをしたい。10回やって何回勝てるかと言えば、相手の方が能力もキャリアも上だけど、チームでやってきたものや、この大会にかける思いは変わらない。しっかり粘って、勝ちに行きたいです」と意気込みを語った。夏以降に加わった新たな力も得て、女王に勝てるか。大一番に挑む。

文:平野貴也

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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