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バスケット ボール コラム 2019年12月26日

30得点の横地「最後くらい良いところを見せたい」、福岡大大濠が開志国際との激戦制す

ウインターカップコラム by 平野 貴也
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元々、個人技に長ける選手ではある。ただし、横地頼みになれば、チームは止まる。横地の活躍の裏には、チームメイトの働きも大きく影響した。守備では西田公と高木寛大(3年)が相手のガードであるジョーンズ大翔(2年)を後半からストップ。西田公が守備に比重を置く中、相手が警戒したのは当然、横地だったが、攻撃面では1年生の岩下准平(1年)が3ポイントを10本中7本決める活躍を見せて、相手の守備を揺さぶった。片峯聡太コーチも「スリーが入る選手だけど、あんなにポンポンと入るとは思わなかった。普段なら(チームとして)あのくらいの出来であれば、前半はビハインド(の点差)だったはずだけど、彼の力」と認めるほど、貢献度は大きかった。横地は、岩下のプレーを見て、自分がもっとチームを引っ張らなければいけないという思いを強くしたという。

エースがエースとして働き、周りも頼り切ることなく勝利に貢献した。丸2年も全国大会から離れた福岡大大濠の存在感を改めて知らしめる大会にするつもりだ。片峯コーチは「1年間練習してきたこと。きついとき、迷ったときに、ただただ横地が(個人で攻撃を)やるというのではなく、一つ、二つ、周りの工夫がある中で横地を使うとか、横地が囮になって、ほかの選手がやるということをやってきた」とチーム力に自信を示した。

翌25日の3回戦では、関西の雄、洛南高校(京都)と対戦する。2年ぶりの舞台を一戦一戦、勝ち抜けば、2年前の決勝で戦った福岡第一との福岡勢決戦が実現する可能性がある。昨年も力のあるチームだったが、その力を見せられなかった思いも抱えた戦いだ。勝利後、スタンドの応援団にガッツポーズを見せた横地は「昨年も良い先輩たちがいたのに、結果を出せなかった。先輩やOBも含めてチームなんだと思って、喜びを分かち合いたかった」と言った。2年間、見せられなかった福岡大大濠のバスケットを、強さを、まだまだ見せつけて行くつもりだ。

文:平野貴也

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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