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バスケット ボール コラム 2019年7月30日

注目ルーキー山崎一歩を擁する明成、8強ならず

バスケットボールレポート by 平野 貴也
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全国高校総体のバスケットボール男子は30日にサンアリーナせんだいで準々決勝を行い、日本代表のNBAプレーヤー八村塁(ワシントン)を輩出した強豪の明成高校(宮城)は70-75で北陸高校(福井)に敗れてベスト8入りは、ならなかった。

明成は、身長198センチで3ポイントシュートを打てる注目のルーキー山崎一渉(1年)を含めて下級生主体のチーム。先発には菅野ブルース、山崎紀人と計3人の1年生が名を連ねた。序盤は、圧倒された。第1ピリオドを終えて8-22。守備で北陸の留学生ダンテ スレイマニをマークしていた山崎一は、相手に厳しくマークをされながら強引に外角からシュートを放ったが、決まらなかった。北陸が、パス回しからフリーマンを作り、高橋颯太(3年)や伊藤瑠偉(3年)の外角シュートで加点していくのとは対照的だった。第2ピリオドも北陸のペース。北陸は、第1ピリオドの途中から出場した土家拓大(2年)がゲームをコントロールし始め、小川翔矢(2年)が外角シュートや力強いドライブで得点を挙げた。

明成は、なかなかリズムをつかめなかったが、第3ピリオドに入ると、山崎一の3ポイントがようやく入るなど、追撃を開始。第3ピリオド終了時には、ブザーと同時に投げた山崎一のロングシュートが決まって51-57と6点差に詰め寄った。第4ピリオドに入ると、守備の積極性を強めた明成に対し、北陸は強引なシュートが増えていったが、フリースローなどで着実に加点してリードを譲らず、最後は慌てる明成を振り回して外から高橋が3ポイントを連発。明成は追撃及ばず、70-75で敗れた。

明成を率いる佐藤久夫監督は「まだ、バスケットが作れない。高校からポジションを変えた選手ばかり。まだ彼らの理解も、私の指導も足りていない。身体もまだ中学生のまま。夏を越えて初めて高校生になる」と若いチームの課題を指摘。ただし、山崎一について「孤立した中で攻めていて、周りの協力体制ができていない」と話したように、それでも要所で光るプレーを見せた部分はあった。山崎紀は、終盤に飛び込みリバウンドで意地を見せていた。

佐藤監督は「大きい選手が、小さい選手と同じプレーをできないといけない。それができて、初めて高さが生きる。相手の小さい選手に股下をくぐられているかのような(抜かれ方をしている)守備では、ダメ。1年生は、良くやったんじゃないかと思う。負けはしたが、伸びしろは、いっぱい。もう一度やり直して冬の大会(ウインターカップ)に臨みたい」と若い大型チームを鍛え上げる気概を示した。ポテンシャルを感じさせる選手の多いチームが、どこまで「勝てるチーム」に成長できるか、楽しみだ。

文:平野貴也

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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