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バスケット ボール コラム 2018年12月29日

【ウインターカップ2018 コラム】大観衆を魅了、「大当たりの富永」vs「福岡第一の鬼プレス」

バスケットボールレポート by 平野 貴也
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そして後半、福岡第一が伝家の宝刀を抜いた。井手口孝監督が「うちの練習は、嫌だと思いますよ。走ってばかりだから」と話す日々のトレーニングに鍛えた走力を生かした、オールコートプレスだ。疲労の影響が出始める後半、一気に相手ボールへ襲い掛かった。松崎が「富永にボールを持たせたら、点を取られてしまう。そういう意味では、前の河村と小川が相手のガードをしっかり潰してくれて、自分たちもしっかりと富永を守ることができた」と話した通り、富永へのパスラインを潰した。苦しいパス回しの中からボールをもらい、大きい相手に勝負を仕掛けなければいけなくなった富永は、完全に封じ込められた。精度を保つのは不可能だ。

富永は「エースとしてチームを引っ張っていかないといけないという自覚があった。前半は引っ張れたと思ったが、後半に止められてしまったのは反省。相手のディフェンスがきつく、2人、3人と来てしまって、タフショットになってしまった。今後は、もっと周りを使うプレーをやりながらできればと思う」と悔しがった。第1、2ピリオドは2ケタのシュート数だったが(フリースローを除く)、第3、4ピリオドは1ケタ。福岡第一は、富永のシュート数そのものを押さえ込んだ。富永の後半の得点は、わずか6点。完全に消されてしまった。

福岡第一は、オールコートディフェンスで相手のパスを寸断し、エースの富永も完封。前半は見せられなかった得意の速攻に持ち込んで、次々に点を奪っていった。古橋が4ファウルとなるなど苦しい部分もないわけではなかったが、第4ピリオドは3分半以上を控え選手のみで戦うまでにリードを広げ、圧倒的な強さを見せつけた。前半は桜丘の富永が観衆を魅了し、後半は福岡第一が強力な守備で試合を圧倒する、見どころ十分な一戦だった。

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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