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プロ野球2022公式戦
【ハイライト】広島 vs.横浜DeNA(7月13日)
17日には前述の堂林に加えて、磯村と中村健人も代打で本塁打を放ち、中京大中京高校出身トリオの揃い踏みとなりました。ここまでの本塁打不足という流れを変えてしまいそうな3本の満塁本塁打、1人はとても選べそうもないので、今回は特別に球団史を塗り替えた3選手を野手の週間MVPとしたいと思います。
投手陣で先発として勝ち星を挙げたのが床田寛樹と森下暢仁です。監督推薦でオールスター出場が決まった床田は、好調な横浜DeNA打線に8回まで連打を許さず、1失点の快投で自身最多となる8勝目。森下は16日に巨人打線を6回まで無失点に抑えながら、7回に連打を浴びて4失点でイニング途中での交代となりましたが、打線の援護で7勝目をマークしています。
リリーフ陣は、床田とともに監督推薦で球宴出場の栗林良吏が2試合無失点で1セーブと安定の内容。森浦大輔とターリーが2試合無失点、矢崎拓也は3試合無失点で勝ち星も挙げる活躍を見せています。
14日には一岡竜司が約2年ぶりの一軍登板で1回無失点の復活劇もありましたが、投手陣で意地を見せたのが九里亜蓮。先発した12日に5回3失点で自身5試合勝ち星なしの3連敗となりましたが、17日に今季初のリリーフ登板で3イニング1失点と好投し、6月2日以来となる自身4勝目をマークしました。今週の投手MVPは3連覇時のようなマルチな活躍を期待して九里とします。
同一カード3タテで2位浮上といい流れになってきたところですが、二軍で新型コロナのクラスターが発生し、18日までに22選手の陽性が発覚しました。陽性者には中村奨成や塹江敦也、宇草孔基、塹江敦也など一軍で活躍していた選手の名前もあり、今後に影響を及ぼすことは避けられない事態となっています。
かつて「困った時のクリアレン」と呼ばれた九里のリリーフ起用は、この緊急事態を受けてのものだったのでしょうか。いずれにしても、オールスターまでの残り6試合は、全員野球の総力戦でいくしかないようです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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