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野球 コラム 2022年6月9日

【ハイライト動画あり】驚異の粘り、強豪チームの底力 福岡大学 vs. 上武大学 全日本大学野球選手権

野球好きコラム by 岩瀬 孝文
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上武大気迫の新谷投手

驚異の粘りがある、それは強豪チーム上武大の底力だ。

福岡大先発の木下投手

7回裏の福岡大は、フォアボール絡みの満塁から松尾龍乃内野手(岩国商)の打球が1塁キャンバスにあたって外野へ跳ね上がるヒットで2点、そして湯浅外野手(千原台)によるセンター前ヒットで3点。先制して突き放す、残りはあと2回だ。

【ハイライト動画】福岡大学 vs. 上武大学

第71回 全日本大学野球選手権大会 準々決勝 ~神宮球場~(6/9)

上武大河野選手の本塁突入を阻止した高良練捕手(福岡大)

そこで意気消沈するどころか、なんとかランナーを塁に出し、そこから逆転の基軸を見出そうとする意識の高さが上武大ベンチにあった。
「スクイズは考えていませんでした。山下もあたっている、だからそれにかけていきました」
上武大の谷口監督は9回表、代打攻勢をかけ代走も起用して1本を待った。
そこで落ち着きあふれた指名打者の河野選手(尾道)がしっかりとライトへはじき返して2点、流れは一気に上武大へ。そして1塁ゴロがヒットになり同点。さらに満塁から押し出しとデッドボールで5得点となった。

「力んでいると思えば、スタンドを見上げてベンチ外メンバーの顔を見て深呼吸していました。『緊張したなら感謝しなさい』と言う谷口監督の教えがあり、チームのために打とうと心が入りました」
その主砲の1本が期待される河野が素直に打ったライト前クリーンヒットであった。

上武大応援スタンドへ気持ちを込めて叫ぶ門叶外野手

「先発木下から西山へのリーグ戦からのリレーでしたが、上武大の壁の高さにしてやられました。9回はランナーひとりふたり出しても大丈夫かなと思い、そんな自分に甘さがあり、そこで厳しい取り組みも必要であると痛感しました」
終盤に3点を奪いセーフティリードのようでもあったが、無念の福岡大の堀監督だった。

たとえ、エラーをしてもみんなでカバーをして、最後まであきらめずに進む。その気持ちが上武大ベンチに満ちていた。
こういった歴戦の雄、上武大の持ち前の力強さがいよいよ爆発をみる。

9回味方の逆転で勝利投手となった紫藤投手(上武大)

文・写真・岩瀬孝文

J SPORTS オンデマンド番組情報

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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