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野球 コラム 2022年5月16日

【広島好き】上本崇司、「1つずつ、1歩ずつ」

野球好きコラム by ゴッホ向井ブルー
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今年のカープは何かが違う。そう思わせてくれている。このセリフを使うと「去年はイマイチだったの?」と思われてしまいそうだから、あまり言いたくないのだが…、今年は楽しい。もちろんまだ5月だ。でもすごく楽しい。

そう思わせてくれている要因の1つに上本崇司選手の存在がある。

今季はプロ10年目にして初の開幕スタメン起用。そしてマツダスタジアム内のグッズショップでは、背番号0のユニフォームは全サイズ完売になるほど注目を集めている。

そんな彼の口癖は昔から「いや、僕なんて…」だった。開幕ダッシュの立役者になった今でも「僕の記事、書いても引きあります?」と言ってくるだろう。

今、広島中でよく耳にする「やっちゃろうやぁ!!」は佐々岡監督が開幕戦の日に、選手たちに心の底から伝えたメッセージだ。その言葉を地元開幕戦でのお立ち台で、カープファンに向けて上本選手が叫んでくれた。この叫びで「今年は、いける」と全国のカープファンの心の想いを統一させてくれたのではないだろうか。

遡ること3年。2019年のシーズン終わりにインタビューしたときの上本選手の言葉がずっと僕の心に残っている。

「もう、残された現役生活は長くないので、最後になんというか……、下剋上ですね。ひと暴れ、いや、ふた暴れしたいですね。やるしかないです」。

"やるしかないです"

3年前に聞かせてもらった言葉だが、今の彼のプレーのすべてにそれを感じる。そして当時、もうひとつ言っていたのが、「もう、お笑い担当みたいなのは卒業します」だった。

ユニフォームを着た明るい上本崇司だけを見ていたカープファンは信じられないかもしれないが、彼は自分の性格を「根暗」と言う。無理矢理スイッチを入れて明るく作っていたのだ。このインタビュー当時、ムードメーカー的存在だった後輩・山口翔投手へ向けたアドバイスの節々に、そんな自分を例えた言葉が並んでいた。

「正直、明るいのは大事ですけど、この世界は技術が大事ですから。1回そっち側にいってしまうと、僕みたいになってしまうので、かわいそうじゃないですか。最初は元気だからいいんですけど、それが続いていくと期待されちゃうんですよ。まだ若いんで、もうちょっと野球の技術の方に集中してもらいたいですね」。

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