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◆3月26日 vs.広島(横浜スタジアム)●5-10
先発した大貫晋一が4回7失点と厳しい展開となった第2戦は、4人の選手がマルチ安打を記録。4番の牧と7番・ショートでスタメンの大和がタイムリーを含む2安打1打点をマークし、佐野、宮崎も2安打でいずれも得点を記録した。途中出場の戸柱が安打と犠飛で1安打1打点、6番・ファーストでスタメン出場した倉本寿彦も最終打席に今季初安打を放った。代打で今季初出場の神里和毅と、宮崎がそれぞれ内野ゴロの間に打点を挙げた。
◆3月27日 vs.広島(横浜スタジアム)●6-7
今季初勝利まであと1アウトまでいきながら、悪夢の逆転負けとなった第3戦は佐野、牧、宮崎のクリーンアップがいずれも本塁打を放った。牧は8回のソロ本塁打の後、続く9回には昨季、新人王争いのライバルだった栗林良吏からタイムリーを放って2打点。2番に入った楠本は、タイムリーを含む2本の二塁打を放って2安打2打点、開幕3試合全てで安打を記録した。
投手陣は先発した坂本裕哉が4回までパーフェクトの投球を見せたが、5回に連打を浴びた。その後は立ち直って7回4失点、打撃でも先制点につながる安打を放ったが、チームは逆転負けで勝ち負けは付かなかった。2番手で今季初登板となったエスコバーが1回無失点で今季チーム“初”となるホールドを記録したが、守護神復活を目指す山崎康晃がリードを守れなかった。
大量失点が続いて「横浜反撃」の出鼻を挫かれた開幕3連戦。鈴木誠也という大黒柱を失いながら、セ・リーグ史上初となる開幕から2試合連続2ケタ得点を記録したカープ打線の基礎を作ったのは、今年からベイスターズの野手総合コーチに就任した石井琢朗コーチです。
少々高い授業料になったかもしれませんが、メンバーを比較すると個々の力量では決して勝るとも劣らないベイスターズ打線が同コーチの下、これから目指すべき姿を示してくれた貴重な3連戦だったのかもしれません。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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