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野球 コラム 2022年3月18日

【広島好き】4番・鈴木誠也の5年間を改めて調べてみた「週刊カープいいとこどり」

野球好きコラム by 大久保泰伸
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鈴木に代わって主に4番に入った松山が23試合で打率.286、2本塁打、18打点、バティスタが4試合で打率.143で本塁打、打点は0でしたが、シーズン後半に左投手が先発の際に起用された長野久義が、8試合で打率.400、1本塁打、7打点をマークしています。

◆2020年:82試合、打率.300、18本塁打、49打点

シーズン短縮となった2020年も開幕4番でスタートしましたが、9月下旬から3番となり、4番成績は82試合で打率.300、18本塁打,49打点でした。鈴木に代わって4番に入った松山は29試合で打率.239、5本塁打、19打点。シーズン終盤には西川龍馬も4番で起用され、8試合で打率.250、0本塁打、4打点、1試合のみの長野は3打数2安打の活躍を見せています。

◆2021年:110試合、打率.316、35本塁打、79打点

そして、日本最後のシーズンとなった昨季は、途中で打順変更がありながらも1年間4番として起用され、4番成績は110試合で打率.316、35本塁打、79打点と、4番打者としての数字ではキャリアハイとも言える成績を残しました。

鈴木以外、最多の25試合で4番に入った西川は25試合で打率.291、2本塁打、14打点。松山が4試合で打率.067、0本塁打、2打点。6月中旬に初めて4番に抜擢された林は4試合で打率.118、0本塁打、1打点に終わっています。

調べてみると、やはり4番・鈴木誠也の偉大さが際立つことになりました。オープン戦で抜擢された末包昇大は、まだ実力不足の感が否めず、昨季10本塁打で期待された林晃汰も結果を残せていません。故障で出遅れた坂倉翔吾やベテランの松山竜平、12日に来日したマクブルームなどが候補となりそうですが、予想されていたこととは言え、やはり“誠也の穴”はとてつもなく大きいようです。

ただ、もう少し詳しくデータを見てみると、誠也以外の選手が4番を打った試合の勝敗は、91勝67敗8分という数字もありました。25年ぶりのリーグ制覇を果たした2017年は、誠也が故障離脱した後の9・10月に16勝5敗と驚異的な勝率を残したように、大黒柱の離脱がチームに一体感をもたらすケースも多く見られます。

いなくなってしまった人のことを惜しむだけでは、前に進むことはできません。これまでのチームの歴史を見ても、江藤智が移籍した際には金本知憲が、金本が移籍した際には新井が、新井が移籍した際には栗原健太が新しい4番打者として台頭しています。誠也の後には、一体誰が出てくるのか。SEIYA SUZUKIのMLBでの大活躍を願いつつ、今季はカープ伝統の“育成力”に期待しましょう。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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