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それを見た會澤選手からこう言われたそうだ。「得点圏にランナーがいるときは必ず立ってから投げなさい、キャッチャーは必ず隙を見せるな」。プレー中の一瞬一瞬に対しての意識が低かった、持丸選手はこのアドバイスを受けてからは常に、この言葉を頭に置きながらプレーしている。
そんな尊敬する會澤選手を近くで見てからの持丸選手はそのカッコ良さに惚れていた。「アツさんはやっぱりオーラもすごくて、昔ヤンキーだったっていう片鱗もあってめちゃくちゃカッコいいです」。ちなみに會澤選手の一番カッコいいなと思った部分は「歩き方」だそうだ。
そして、プロ1年目から取材してきた持丸選手のキャッチャーミットには、1年目のときから「夢一直線」という言葉が刺繍されていた。これは高校時代に父がグローブをオーダーで作ってくれ、たまたま父が勝手に入れていた言葉らしいのだが、「時には遠回りも必要ですけど、やっぱり夢を曲げずに真っすぐ進むことが大事かなと思っているので、今でもグローブにはその言葉を入れています。」と教えてくれた。
しかし、この「夢一直線」という言葉は初心を忘れずにという気持ちを込めて入れていたのだが、3年目のグローブには違う言葉が刻まれていた。「今年は育成3年目ということで、自分にとっては勝負の年なので色々な意味を込めて『勝』という1文字を入れました。」
ここまで夢一直線に進んできた持丸選手、勝負のこの一年で支配下登録を勝ち取ってもらいたい。
「まずはもちろん、支配下登録されて2桁の背番号を貰うことです。で、その先でカープの4番、そしてゆくゆくは日本の4番を打ちたいです」。入団1年目にこの目標を語ってくれたのは、持丸選手と同じく育成3年目を迎えた木下元秀選手だ。彼の性格を一言で表すと「とにかく明るい」だ。
"木下元秀"この戦国武将にもいそうな厳格な名前だが、試合と普段とのギャップが凄い。カメラが回るとまたスイッチが入る。写真を撮るときにハマっているポーズは木下選手いわく「ギャルピース」。ギャルが写真を撮るときにするダブルピースらしい。
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